Vol.5 No.2 2012
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研究論文:鉄鋼厚板製造プロセスにおける一貫最適化に向けて(西岡ほか)−105−Synthesiology Vol.5 No.2(2012)列理論を用いて下式のように導出される[22]。 B = ρX (1 +ρY) < 1ρY = 1 − ρLρX= =111-1+1+1+ SX21212X1-BXY1+YYY2 X+1+ SY2 Y1+1+ SX21212X1+YYY2 X+1+ SY2 Y=PWN CCCCEEEEW ただし、待ち時間Wおよび仕掛Nが安定的に定まるための必要条件は B = ρX (1 +ρY) < 1ρY = 1 − ρLρX= =111-1+1+1+ SX21212X1-BXY1+YYY2 X+1+ SY2 Y1+1+ SX21212X1+YYY2 X+1+ SY2 Y=PWN CCCCEEEEW である。ここで、W:平均待ち時間、N:平均仕掛数、EX:平均処理時間、EY:平均休止時間、CSX:処理時間の標準偏差と平均の比、CSY:休止時間の標準偏差と平均の比、PB:総合利用率、x:利用率、Y:休止率、1−Y:稼働率、:平均発生率、µ:平均処理率、:休止発生率、:休止終了率、L:前工程稼働率、0:作業率、µ0:上限処理率この所要時間/仕掛モデルを厚板精整工程へ適用し、所要時間および仕掛を予測した結果、発生、処理、休止の頻度にばらつきがある場合においても、所要時間、仕掛量とも実績とよく一致しており、待ち行列理論を適用した本モデルの妥当性が確認された。6 製造知識の体系化に向けて6.1 生産管理に関するマルチスケール階層モデルの提案前章では、生産管理において個別課題の解決のためにどのように支援システムが構築されたかについて、君津製鉄所厚板工場の事例を時系列的に示した。この章においては、実現された生産管理システムをどのような視点から概念的にモデル化すれば、プロセス産業における一貫最適化に対する理解を深化することができるか考察する。筆者らが経験した個別の技術課題に対する一連の問題解決活動から得られた知見を構成化(シンセシス)し、以下に概念モデルを提案する。この論文が先行例とするリーン生産方式では、これまで図5 品種ごと平均通過工程数と平均通過所要時間(a)品種ごと平均通過工程数(b)品種ごと平均通過所要時間焼戻焼入焼準ショットマーキング電溶超音波深傷塗装ガス油圧矯正冷間矯正手入A・ⅠA・ⅡA・ⅢA・ⅣA・ⅤA・ⅥB・ⅡB・ⅢB・ⅣB・ⅤB・ⅥC・ⅢC・ⅣC・ⅤC・ⅥD・ⅠD・ⅡD・ⅢD・ⅣD・ⅤD・ⅥE・ⅣE・ⅤE・ⅥF・ⅡF・ⅢF・ⅣF・ⅤF・ⅥG・ⅢG・ⅣG・Ⅴ0123456789鋼種・板厚平均通過工程数(a)鋼種区分:A~G板厚区分:Ⅰ~Ⅵ焼戻焼入焼準ショットマーキング電溶塗装ガス手入鋼種区分:A~G板厚区分:Ⅰ~Ⅵ鋼種・板厚平均通過所要時間(Hr)050100150200250300350400(b)超音波深傷油圧矯正冷間矯正A・ⅠA・ⅡA・ⅢA・ⅣA・ⅤA・ⅥB・ⅡB・ⅢB・ⅣB・ⅤB・ⅥC・ⅢC・ⅣC・ⅤC・ⅥD・ⅠD・ⅡD・ⅢD・ⅣD・ⅤD・ⅥE・ⅣE・ⅤE・ⅥF・ⅡF・ⅢF・ⅣF・ⅤF・ⅥG・ⅢG・ⅣG・Ⅴ
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