Vol.5 No.1 2012
64/84

研究論文:家庭用固体高分子形燃料電池の実用的耐久性確保のための技術開発(谷本ほか)−61−Synthesiology Vol.5 No.1(2012)2.燃料電池の実用化に向けての章の第2段落目の冒頭「燃料電池技術では、・・技術課題のハードルを下げつつ・・・」と記載されていますが、具体的にはどのような技術課題をどのように下げたのでしょうか。回答(谷本 一美)燃料電池は、かつては分散型電源を目標として導入され大型化することも技術課題とされていました。結果として、この大型化に伴うコスト高も派生しています。部材の大型化は、新たなプロセッシング開発の課題も伴います。小型電池であれば、製造技術もラボレベルからの延長にあることからハードルがいくらか下がるとの意味で用いております。議論5 固体高分子形燃料電池の劣化機構質問(村山 宣光)導入ガス切替試験法によって、「電極でのフラッディングの進行によるガス拡散性の低下」と「耐CO被毒性の低下」が加速されると整理した方が、素直ではないでしょうか。この整理を前提にすると、4.1実電池・スタックの劣化要因と劣化加速法の3段落目では、導入ガス切替試験法によって耐CO被毒性が低下する機構を説明されたほうがよいと思います。回答(谷本 一美)プロジェクトでは二つの劣化要因を選定して進めましたが、本文中でも記しているように「耐CO被毒性の低下」を加速させる要因を充分に制御することができませんでした。ご指摘のように論文の流れとして二つの因子を挙げたのであれば、それに続くように論理展開をすべきとは思いますが、この論文が研究手法の取組みおよびプロセス等を示すとの観点に立って、このようにしております。また、「耐CO被毒性の低下」を受けて劣化加速法として具体的に、燃料中のCO含有量を調整し、劣化度合いを変化させることが考えられましたが、数千時間内では、期待した結果になりませんでしたのでこの論文の表記となっています。議論6 固体高分子形燃料電池の劣化加速試験の標準化質問(村山 宣光)導入ガス切替試験法は、標準化されているのでしょうか。回答(谷本 一美)実際の加速試験になるには、開発された劣化加速手法を標準条件での試験と比較して加速係数を求めることが必要になると思われます。実時間の試験数が多くありませんので、今後劣化加速法での試験も含めて充分なデータを収集する必要があると思われます。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です