Vol.3 No.2 2010
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編集 シンセシオロジー編集委員会発行 独立行政法人 産業技術総合研究所Synthesiology 3巻2号 2010年5月 印刷・発行委員長:小野 晃副委員長:小林 直人、瀬戸 政宏幹事(編集及び査読):赤松 幹之幹事(普及):内藤 耕幹事(出版):石井 武政委員:五十嵐 一男、一條 久夫、上田 完次、餌取 章男、大蒔 和仁、大和田野 芳郎、景山 晃、工藤 勝久、清水 敏美、 地神 芳文、立石 裕、田中 充、佃 栄吉、富樫 茂子、中島 秀之、中村 和憲、長谷川 裕夫、濱 純、原田 晃、 松木 則夫、Paul Fons、水野 光一、村山 宣光、 持丸 正明、矢部 彰、吉川 弘之事務局:独立行政法人 産業技術総合研究所 広報部出版室内 シンセシオロジー編集委員会事務局問い合わせ シンセシオロジー編集委員会 〒305-8568 つくば市梅園1-1-1 中央第2 産業技術総合研究所広報部出版室内 TEL:029-862-6217 FAX:029-862-6212 E-mail: ホームページ http://www.aist.go.jp/synthesiology●本誌掲載記事の無断転載を禁じます。シンセシオロジー編集委員会−179−編集後記シンセシオロジー3巻2号が、執筆者および査読者のご協力をいただき、予定どおり発行されました。本号では総説として、横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)主催のコンファレンスで設けられた「シンセシオロジー(構成学):知の統合を目指す学問体系」という特別セッションでの総合討論の様子を掲載しています。科学・技術の研究から生み出される「知」を常に変化し続ける社会ニーズや社会的価値と整合させながらつなげるための知の構成・組み合わせとシナリオについて議論された様子が紹介されています。研究そして研究者が社会とインタラクションすることが不可欠であることを改めて認識させられる議論が展開されています。本号では5編の論文が掲載されましたが、これまでとは異なるタイプの論文が2編含まれています。一つ目は人材育成に関する論文です。慶應大学でシステムデザイン・マネジメント学の専門家を育成することを教育目標として掲げて設置された大学院研究科(SDM研究科)の取り組みについて、大学院における人材教育における個別要素が非常に具体的に紹介され、目指す人材の育成に向けてそれぞれの要素の構成、統合、そしてシナリオについて論じられています。今日本では人材育成プログラムが溢れているように思いますが、各人材育成プログラムが社会ニーズとつながる形に発展することを期待したいと思います。二つ目はサイバーアシスト計画を振り返った論文です。産総研発足と同時にスタートしたサイバーアシスト研究センターの活動を現在のサービス工学研究の先駆けとして位置づけ、第2種基礎研究を中心に活動した成果が論じられています。“10年間続けられたら”という強い思いも語られていますが、サイバーアシスト計画によって見出された知見が今進められているサービス工学研究に一つの構成要素として統合され、産総研の貢献として近い将来大輪の花となる日を待ちたいと思います。さて、産総研は本年4月より5年間の第3期中期計画をスタートさせました。第3期では政府の掲げる新成長戦略を踏まえ、「21世紀型課題の解決」と「オープンイノベーションハブ機能の強化」を大きな柱とし重点的に研究開発などに取り組む計画です。産総研はこの第3期中期計画の目標達成に向けて、基礎的研究の成果を民間企業が行う製品化につなぐための、出口を見据えた基礎から製品化に至る連続的な研究「本格研究」を一貫して推進し、我が国のイノベーション創出に貢献していく所存です。「社会の中で、社会のために」というシナリオの中で生み出される成果が今後も産総研の内外から本誌に次々と掲載され、シンセシオロジー誌が「知」と「社会」とをつなぐ役割を今後も大いに発揮していくことを願う次第です。3年目もどうぞよろしくお願いいたします。(編集副委員長 瀬戸 政宏)
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