Vol.3 No.2 2010
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研究論文:紫外線防御化粧品と評価装置の製品化(高尾ほか)−136−Synthesiology Vol.3 No.2(2010)回答(高尾 泰正)高使用感の理由として、ナノ粒子の絹雲母間の偏析を抑え、原料粒子の表面のみに配合でき、(結果的に)絹雲母およびナノ粒子の使用量の極少化を実現した効果を挙げることができます。その旨、文中に追加して記載しました。議論5 Synthesiologyの構成法の3つのタイプ質問(五十嵐 一男)第一稿では、Synthesiology, 1(2), 139-143 (2008)の構成法の三つのタイプを引用していますが、本報告事例と比較する際に、何と何を比較するのですか。また、統合型の技術的・社会的解決策と記載されていますが何を意味するのでしょうか。回答(高尾 泰正)社会的要素の解決の方法論として、Synthesiology誌は、①アウフヘーベン型(相反する二命題を一次、「止揚」して新概念を創出)、②ブレイクスルー型(基盤技術の一意的な「成長」モデル)、③戦略的選択型(「論理的」シナリオによる仮説検証法)と三つのタイプを整理しています。本研究は、短期的な組織利益を一次、止揚(停止)するという意味で、①アウフヘーベン型のアイデアを社会的要素に適用した事例と言えます。議論6 社会的解決策質問(五十嵐 一男)社会的解決策が地域ブランドと独自製法で製品競争力を高めるという意味を教えてください。 回答(高尾 泰正)合成(材料)と評価(装置)研究を事前シナリオで限定せず、転用可能な基盤技術は柔軟に利用しあえるようにしました。その結果、合成(材料)研究の複合粒子が、評価(装置)の適用可能性の広範さを担保し、それにより評価(装置)研究が粉体材料の高機能化に貢献しました。言い換えれば、合成(材料)と評価(装置)研究が、互いの技術的要素の解決と社会的要素の競争力向上に寄与しました。議論7 蟻の採餌経路選択問題コメント(五十嵐 一男)第一稿では、自然現象との対比として「蟻の採餌経路選択問題」を取り上げ、その論理構造の類似性を挙げていますが、一般読者には、蟻の採餌経路選択問題の論理構造はほぼ不明です。さらに、新経路の発見確立の向上などが方法の高度化に有利であることと、本論文のシナリオとの関係が不明です。回答(高尾 泰正)「個体レベルの最適が必ずしも全体最適とならない」ということが本論文の重要視点ですので、改訂稿においては文章中でその点が明確になるよう記述しました。
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