Vol.3 No.1 2010
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座談会−77−Synthesiology Vol.3 No.1(2010)シンセシオロジー創刊2周年を迎えて創刊2周年を迎えて小野 『シンセシオロジー』を2008年1月に創刊して、2周年を迎えました。今日は吉川産総研最高顧問をはじめ編集に携わる方々に集まっていただきましたが、まず皆さんから「創刊2周年を迎えた感想」をお願いします。赤松 掲載された研究論文すべてに一通り目を通していますが、「シンセシオロジーとは何か」ということを強く意識して書くケースが増えています。そういった論文では、通常の論文とは違う書き方で、いかに研究を進めてきたかということを“熱く”語っていただいています。その一方で、まだこれまでの論文の書き方から発想をなかなか切り換えられない人もいないわけではありません。産総研のすべての人が 『シンセシオロジー』を理解しているのか、気になるところですが、ある程度読めばどういうふうに書いていいかわかっていただけると思っています。小林 昨年、アメリカのIEEE技術経営評議会の会長に『シンセシオロジー』を2冊お送りしたら、「非常に感心した」という丁寧な返事をいただきました。また、フランスからも投稿があるなど、英語版を出している努力が少しずつ実を結びつつあるのは嬉しいことだと思います。国際的にもっと認知度を上げることができるといいと思います。私は今年の春に大学に移ったのですが、大学は専門分野ごとに組織されていますので、横串を貫くような研究がなかなか難しいところです。私が移った大学では昨年4月から研究院をつくって全学にまたがったような研究プロジェクトをどうつくるかという議論をしていまして、まさに「研究をつくる」ことは構成の一つなのですが、「構成学」を学術として成長させることが必要だということを感じました。内藤 編集後記を書くに当たり、その号の論文を全部読み直すと、皆さん、これまでの分析的な研究論文にない書き方をされているし、分野を超えて“気づき”を得ています。論文の書き方、読み方が定着しはじめたのではないか、ということを強く感じたところです。『シンセシオロジー』を創刊した2年前、もしくは本格研究という議論を始めた8年前には想像もつかなかったことで、こういうことが少しずつ2008年にシンセシオロジーを創刊してまる2年が経ちました。この間1巻と2巻をそれぞれ4号ずつ発行し、全部で研究論文を49編、論説やインタビュー記事などを14編掲載しました。また毎号のアンケートを通じて読者の皆さんからもいろいろな反響をいただきました。創刊2周年を迎えて、編集関係者でこの2年間を振り返り、今後を展望しました。 吉川 弘之 小野 晃 小林 直人 赤松 幹之 内藤 耕産業技術総合研究所最高顧問編集委員長、産総研編集副委員長、早稲田大学編集幹事、産総研編集幹事、産総研座談会出席者シンセシオロジー編集委員会内藤 耕 氏

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