Vol.2 No.3 2009
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−263−編集 シンセシオロジー編集委員会発行 独立行政法人 産業技術総合研究所Synthesiology 2巻 3号 2009年9月 印刷・発行委員長:小野 晃副委員長:小林 直人、瀬戸 政宏幹事(編集及び査読):赤松 幹之幹事(普及):内藤 耕幹事(出版):石井 武政委員:五十嵐 一男、一條 久夫、上田 完次、餌取 章男、大蒔 和仁、大和田野 芳郎、景山 晃、工藤 勝久、清水 敏美、 立石 裕、田中 充、佃 栄吉、富樫 茂子、中島 秀之、中村 和憲、長谷川 裕夫、濱 純、原田 晃、Paul Fons、 水野 光一、村山 宣光、 持丸 正明、矢部 彰、吉川 弘之事務局:独立行政法人 産業技術総合研究所 広報部出版室内 シンセシオロジー編集委員会事務局問い合わせ シンセシオロジー編集委員会 〒305-8568 つくば市梅園1-1-1 中央第2 産業技術総合研究所広報部出版室内 TEL:029-862-6217 FAX:029-862-6212 E-mail: ホームページ http://www.aist.go.jp/synthesiology●本誌掲載記事の無断転載を禁じます。シンセシオロジー編集委員会編集後記第2巻3号が発行されました。今回と次回の編集後記を私が担当します。シンセシオロジーが目指す構成的研究は、産総研の研究開発理念の中核として、設立当初からその方法論確立を目指した議論を内部で行ってきました。学術雑誌の必要性は当初から指摘されていましたが、多くの研究者が議論するワークショップを約100回開催し、その結果として議論の裾野も拡大し、最終的に昨年発行することができました。発行準備に長い時間をかけ、またその後も多くの関係者の努力と協力で、刊行が比較的順調に進んでいることに、シンセシオロジーに携わっている一人としてまずは感謝の意を表しなければなりません。ところで、今回の号も多様な研究分野の論文が掲載されています。活断層の活動確率予測、先端技術の家庭への普及、IT機器の開発、X線非破壊検査の装置開発、計測器の性能評価です。これまで、このような論文は異なる学術雑誌に異なる方法で投稿され、分野の異なる研究者や技術者にはなかなか理解されてきませんでした。しかし、既にシンセシオロジーのいくつかの論文に目を通された読者は、内容を理解できただけでなく、何らかのヒントを得たことに驚かれたと思います。つまり、技術分野を超え、構成的研究には共通の方法論が存在していることを、これらの論文は予感させてくれます。今回の号に掲載された論文では、個々の要素技術を構成し、それを社会や生活・産業の現場へ適用していくとき、様々なステークホルダーの役割の重要性が共通して指摘されています。具体的には、活断層研究での行政と市民の関係、家庭で利用される技術の普及における論理的リード・ユーザーと感性的リード・ユーザーの役割、IT機器開発における製造装置メーカーとの連携、X線非破壊検査装置開発では研究施設や人の統合、計測器の性能評価では国内外機関のネットワーク確立の重要性が指摘されています。このような技術や製品の社会普及の検討は、これまでの要素技術の開発を目指す分析的研究論文では取り扱われてきませんでした。今後、多くの構成的研究結果がシンセシオロジーに投稿され、様々な成果が蓄積されていけば、社会から強く要請されている持続型社会構築に向けたイノベーションをより効率的に達成できると期待しています。そのような意味で、産総研のみならず、産業界や大学の研究者や技術者にシンセシオロジーへの投稿を期待しております。最後になりますが、構成学の深化と裾野の拡大を目指し、12月4日に東北大学で横断型基幹科学技術研究団体連合(いわゆる横幹連合)と統計数理研究所とともにシンポジウム「シンセシオロジー(構成学):知の統合を目指す学問体系」を開催します。関心がおありの方は是非参加をお願いします。また、3機関による議論は既に始めており、今回の号の最後にはその第1回目として開催した合同ワークショップ「学問と技術の統合」の概要を紹介しております。(普及担当幹事 内藤 耕)

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