Vol.2 No.1 2009
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座談会−75−Synthesiology Vol.2 No.1(2009)シンセシオロジー 創刊一周年を迎えて小野 『シンセシオロジー』を刊行して1年が経ちましたが、この間の活動を振り返っての印象をお伺いしたいと思います。「変態」により進化しつづける大切さ小林 新たな様式のジャーナルを出すことができたことはとても良かったと思います。まず、私自身は「構成とは何か」ということを問題意識としてずっと持って来ました。2008年3月にMITのリチャード・レスター教授にインタビューしたときに(1巻2号インタビュー記事参照)、『シンセシオロジー』の構成法として、3つのタイプについてお話ししたのですが、構成法の考え方についてこれからもっとブラッシュアップしていかなければいけないと思っています。単に、要素技術を集めて組み合わせるだけではなく、それによって何が変わったか、第1種基礎研究から第2種基礎研究にどう変質・変貌したか、ということが重要だと思います。メタモルフォーゼ(変態)という言葉があるのですが、「変態」していかなければいけないのだと思うのです。第2種基礎研究から製品化研究に行くときも「変態」しないと進化できないだろうと思います。もう一つ、英語版と日本語版の両方を出せたことは非常に嬉しく思っております。英語なのか、日本語なのかという議論が当初ありましたが、どちらかだけではだめであると考えて両方作りました。労力は大変なのですが、今後とも続けていきたいと思っています。所内の機運が高まって生まれた『シンセシオロジー』 内藤 そもそも「第2種基礎研究とは何か?」ということが所内でまだ十分共有できていない時期から、第2種基礎研究と本格研究の考え方をどう整理するのかということに関わってきた者として、このジャーナルがいよいよ発刊されたというのが私の率直な感想です。一昨年くらいから急速にこういうことをやろうという雰囲気が所全体で高まって、かついろいろな方々の気持ちが一つになって、昨年1月に発刊できたということは、だれかが頑張ったからとか、組織的に動いたからということではなく、みんなの気持ちがそういう方向に動いていったということを当事者としてすごく感じました。発刊できたこと自小林 直人 氏シンセシオロジーを創刊してから1年が経ちました。その間4号を発行し、全部で24編の研究論文を掲載しました。これまでとは異なる表現形式でオリジナルな研究論文を書く試みをしてきたわけですが、各界の読者、著者、査読者から大変ポジティブな評価をいただいています。創刊一周年を機に編集に携わっている関係者でこの1年を振り返り、シンセシオロジーの今後を展望しました。 吉川 弘之 小野 晃 小林 直人 矢部 彰 赤松 幹之 内藤 耕産総研理事長編集委員長編集副委員長編集副委員長編集幹事編集幹事座談会出席者シンセシオロジー編集委員会

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