Vol.1 No.4 2008
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論説:構成的研究の方法論と学問体系(中島)−312 Synthesiology Vol.1 No.4(2008)R. DesCartes: Discourse de la méthode (1637) (谷川多佳子訳:方法序説, 岩波書店 (1997)).K. R. Popper: The logic of scientific discovery, Harper and Row (1962) (大内義一, 森博訳:科学的発見の論理, 恒星社厚生閣 (1971)).T. S. Kuhn: The structure of scientific revolutions, University of Chicago Press (1962). (中山茂訳:科学革命の構造, みすず書房 (1971)).M. Polanyi: The tacit dimension (1966) (佐藤敬三訳:暗黙知の次元, 紀伊国屋書店 (1980)).吉川弘之:一般設計学序説, 精密機械, 45, 22-26 (1979).吉川弘之, 内藤耕(編著): 第2種基礎研究, 日経BP社, (2004).吉川弘之:イノベーションの行動理論, 産総研 TODAY 2007 (1), 8-15 (2007).吉川弘之:サービス工学序説−サービスを理論的に扱うための枠組み−, Synthesiology, 1 (2), 111-122 (2008).中島秀之:構成的情報学とai, 人工知能学会論文誌,21 (6), 502-513 (2001).北山忍:自己と感情−文化心理学による問いかけ−, 認知科学モノグラフ, 共立出版 (1998).R. E. Nisbett: The geography of thought, How asians and westerners think differently...and why, Free Press (2003) (村本由紀子訳:木を見る西洋人 森を見る東洋人 −思考の違いはいかにして生まれるか, ダイヤモンド社 (2004)).E. S. Language: An introduction to the study of speech. Harcourt, Brace and Company (1921) (安藤貞雄訳:言語:ことばの研究序説, 岩波文庫 (1998)).B. L. Whorf:言語・思考・現実, 講談社学術文庫 (1993).木村敏:心の病理を考える, 岩波新書 (1994).金谷武洋:日本語文法の謎を解く−「ある」日本語と「する」英語, ちくま新書 (2003).T. Tardif: Nouns are not always learned before verbs: Evidence from mandarin speakers’early vocabularies, Developmental Psychology, 32, 492-504 (1996).金谷武洋:英語にも主語はなかった, 講談社選書メチエ, (2004).市川惇信:暴走する科学技術文明, 岩波書店 (2000).木村敏:あいだ, 弘文堂 (1988).中島秀之, 諏訪正樹, 藤井晴行:縦の因果関係, 日本認知科学会第24回大会予稿集, 42-47 (2007).中島秀之, 諏訪正樹, 藤井晴行:構成的情報学の方法論からみたイノベーション, 情報処理学会論文誌, 49 (4), 1508-1514 (2008).諏訪正樹, 中島秀之, 藤井晴行:個人スキルのメタ認知と社会デザインの循環構造の考察, 人工知能学会全国大会 2008, 1B2-10 (2008).T. Taura and Y. Nagai: Design insight-A key to studying design creativity, In John Gero, editor, Studying Design Creativity, Springer, to appear.科学技術振興事業団:科学技術未来戦略ワークショップ(電子情報通信系俯瞰WSⅡ)報告書 (2007).P. F. Drucker: Age of discontinuity, Butterworth-Heinemann Ltd.(1969) (上田惇生訳:断絶の時代, ダイヤモンド社 (1999)).(受付日 2008.7.16)[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25]参考文献れていた。マネジメントにいうところの市場志向、用途志向ではなく、製品志向だった。今日ようやく、知識とその探究が、専門分野別ではなく利用分野別に組織されるようになった。学際研究が急速に進みつつある。知識が自らを最終目的とするものから、何らかの成果をもたらすための手段に移行したことの結果だった。現代社会の動力源としての知識は、仕事に使われてはじめて意味をもつ。仕事は専門分野によって定義することはできない。仕事の成果は学際的たらざるをえない。9 まとめ研究・開発において自然科学の方法論が通用しない部分が大きい。そのことを世の研究コミュニティーに訴えて行きたい。そのような領域をカバーするのがSynthesiologyの役目であろう。本稿では構成的学問領域の方法論について述べた。我々の使う日本語という言語の構造、それが要請する視点、そして我々の世界観が構成的方法論に近いということを述べ、構成的方法論の定式化を試みた。最後にそのような世界観の違いについてまとめておく。無矛盾世界観一神教デカルト的二分世界分析的手法=科学客観主義(もの)容矛盾世界観多神教未分離 「色即是空」構成的手法主体概念 (こと)構成的方法論の定式化は日本の貢献が期待できる分野であるし、そのためにSynthesiologyが担う役割は大きいと考えている。用語説明(66)−キーワード構成的方法論、視点、世界観、言語、科学、工学用語1:用語2:用語3:これは市川の用語ではなく、筆者の造語。 「ノエマ」と「ノエシス」という用語は元々フッサールによるものであるが、木村はこれらを若干異なる意味で用いている。これらを簡単に説明するのは至難であるので、原典に当たっていただくか、あるいは単なる記号だと思っていただいても構わない。一応の読み替えを提示しておくが、あくまで定義ではないということで理解いただきたい。ノエマとは概念あるいは設計図の様なものである。図5の「仕様記述」はノエマの一例。これに対しノエシスとはノエマの具体化である。図5の「構築物」はノエシスの一例。歴史的にはFujii-Nakashima-Suwaダイヤグラムであったが、最近、Future Noema Synthesisダイヤグラムと改名した。

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