Vol.1 No.2 2008
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−156 Synthesiology Vol.1 No.2(2008)座談会:新しい形式の論文を査読して赤松 歴史的にみると、第1種基礎研究的な研究では大発見や大発明をするのがオリジナリティで、それを論文で表現することによって、パトロン(雇用者)が「この人はまたきっとおもしろいものを見つけてくれるだろう」と思って雇用していたと思うんです。それに対して、研究を社会につなげるための道筋をつくるところにオリジナリティを持たせるということは、この人はこうやって物事を構成して、研究成果を役立てる力がある人であると示すことだと思います。今回の『シンセシオロジー』を見ていても、問題意識の設定や選択ということが書かれていて、そこにオリジナリティがあるというふうに考えていいと思うんですね。それから、構成学になっているかというのは、僕も持丸さんと同じ意見で、まだ抽象化して一般化されるまでにはまだまだ時間がかかるだろうと思います。だた、抛っておくとただ貯まっているだけになるので、少しずつ形にする努力をしなければいけないだろうと思いますね。小林 構成学として積み重ねていって、まずはアーカイブをつくっていって分析する、抽象化するということが、編集委員会の仕事なのか、産総研の仕事なのか、広くこういうものにかかわる人の仕事だろうと思うんですが、それができるといいなと思います。そういう意味では、それに役に立たせる第一歩は、とにかく踏み出したということだろうと思いますね。今後、所内だけではなく、産業界や外国からも論文を投稿していただいて、執筆要件も含めて、我々が考えていることはこういうものなのだということを少しずつわかっていっていただけるといいですね。きょうはありがとうございました。座談会参加者(50音順)赤松 幹之、五十嵐 一男、小野 晃、小林 直人、持丸 正明、湯元 昇(2008年2月22日)(75)−

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