第3期研究戦略 平成24年度版
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46第二部第二部 イノベーション推進戦略我が国の産業界が再び活力を取り戻すには、産業技術を裏付けにした産業再創造が不可欠です。そのためには革新的技術を世界に先駆けて事業化することが必要であり、イノベーションの継続的創出による産業競争力の強化が求められています。科学技術の複雑化、研究開発活動の大規模化、経済社会のグローバル化と言う現代の課題に対応してイノベーションを創出するためには、産学官の多様で幅広い関係者が主体的に参画して将来ビジョンを共有し、総力を挙げて協働できる取組み、すなわちオープンイノベーションを進化、発展させることが必要です。産総研は日本最大級の公的研究機関として、社会的な情勢を踏まえ、自らがもつ多様な分野の研究人材、先端的な研究インフラ、蓄積する研究成果、技術融合や人材育成の仕組み、地域拠点とそのネットワークなどを充分に活用・発展させ、更に産学官の連鎖や社会との連携のため、オープンイノベーションの中核的な役割を担います。すなわち、 産総研は“オープンイノベーションハブ機能の強化”をイノベーション推進戦略の目標とします。具体的には①技術シーズ、資金やニーズ等を企業、大学、公的機関等から柔軟に受け入れる機能、②産総研の「人」と「場」、「成果」を活用した研究拠点の形成によって連携を発展させる機能、③創出された成果の円滑な産業化を実現するための機能の強化を強力に進めます。さらに、④成果の産業化による新たな企業などの参画の誘導により、広い研究ネットワークの構築を組織的に進め、イノベーションが連鎖的に生み出されるオープンイノベーションシステムの構築を図っていきます(図1)。

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