第3期研究戦略 平成24年度版
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117第三部情報通信・エレクトロニクス分野技術トピックス電力可視化技術の開発(グリーンITと革新デバイス)東日本大震災後の電力不足に対応するため、経済活動に影響が少なく、かつ有効な節電が求められています。節電計画の立案にこれまでは事業所や工場ごとの電力可視化が行われていますが、さらに分電盤や個別機械ごとの細分化した単位での可視化が必要になっています。しかし、設置すべき電力計測器の台数が多くなるため、そのコストと管理が問題になっています。そこで低コストながら十分な精度が得られる電力計測器と、この電力計測器の計測値をクラウド上のサーバーに収集・蓄積し、使用電力量を把握できる電力可視化システムを開発しました。電力計測器は量産すれば1台1万円程度であり、その1台で異なる4点の電力消費を計測できます。この電力可視化システムは全体として低コストかつ短期間に構築でき、計測点の追加も容易なので、工場内のさまざまな機械ごとの使用電力量をきめ細かくつかみたいといった需要にも応えられます。音声認識技術は長年の研究の蓄積がありながら誤認識のために実用化が困難でした。インターネット上の知恵を結集した世界初の研究アプローチで実用化し、ユーザが協力すると性能が向上する音声情報検索サービス「PodCastle (ポッドキャッスル)」を一般公開しました。本サービスではユーザが検索語を入力すると、それを含む発言を動画や音声データ中から全文検索できます。音声をテキスト化して索引付ける際に誤認識を生じる問題があります。そこで誤認識にユーザが気づいたときに、候補から選択するだけで容易に訂正ができる独自のインタフェースを開発して解決しました。その訂正結果を学習する世界初の仕組みも実現し、訂正するほど検索・認識の性能を向上させることを可能にしました。動画共有サービス(ニコニコ動画、YouTube、Ustream)やポッドキャスト等の14万件以上の音声を誰でも無料で検索できる日本語版と英語版のWebサイトを公開した結果、累計58万単語以上の多数の訂正がなされて音声検索性能が向上したことを初めて実証しました。可視化アプリーケーション(PC上)可視化アプリーケーション(クラウド上)電力使用状況の確認節電計画の立案インターネット事務所や工場電力計測器分電盤電力計測器分電盤電力計測器分電盤電力計測器分電盤データ収集器データ収集サーバー(クラウド上)データ収集器開発した低コストな電力計測器クラウド経由でWebブラウザにて電力使用量を可視化インターネット上の知恵を結集した音声認識技術及び音声情報検索技術の開発(情報化サービス)

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