地域事業計画
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87 安全・安心な経済社会の基盤技術としては、情報技術研究部門とともに組込みシステム技術連携研究体で、情報システムの高信頼化、高安全化、高可用化を実現する新技術を開発する。また、情報システム開発事業者の開発技術高度化の支援も行う。計測標準研究部門では、計量器の校正と型式承認などの法定計量業務を行う。 4-2 地域展開計画 (1)地域の諸機関と協力して推進する事業の計画 (地域イノベーションプラン) 地域イノベーションプランとして3件の計画を立てている。新材料開発支援による蓄電池産業育成、産総研地域連携開発によるバイオ医薬産業の育成、組込み産業高度化支援とソフトウェア認証技術開発による組込みシステム産業の育成の3プランである。 i) プラン1:新材料開発支援による蓄電池産業の育成 関西の産業全体にとって蓄電池産業の意義は大きく、この地域を蓄電池の技術開発や生産とともに、素材供給、生産機器供給を含めた世界有数の電池技術エリアに発展させたい。最大の用途は自動車用であるが、種々の輸送機械、分散型エネルギー貯蔵、ロボット等の産業化にもつながることが期待される。 電気化学反応をベースとする蓄電池には、その素材選択、製造プロセス、製造管理に職人芸的な技術、知見、ノウハウが必要とされる。正極、負極、電解質、セパレータのメーカーにはそれぞれの素材の製造法や特性を熟知した技術者がさまざまな材料的シーズを持つ一方で、電池製造メーカーにはこれらの電池部材を組合せた加工法や高性能な電池のデザインについてのノウハウを持つ技術者がいる。これらの強みを活かしてオープン可能な技術を積極的に開示し、有機的な連携を促進させる場を作っていく事が必要となっている。 我が国の蓄電池産業発展を進めるため、その鍵となる新素材開発から加工技術を含めた電池用材料開発を、産総研関西センター内に拠点を構えた技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター(LIBTEC)で進める。ここでは、素材産業が持つ新材料を的確かつ迅速に評価する共通的材料評価技術の開発を通して、人材教育も併せて実施して電池素材メーカーでの二次電池技術の向上を図り、わが国の電池産業技術力の強化を図る。材料評価の基準となる電極、電解質、セパレータについて電池の構成比を規定した標準構成モデルを作ると共に、電極材料評価のために標準製造条件の提唱を目指す。

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