地域事業計画
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84 広い分野での高度な基礎研究ポテンシャルを有している。関西経済白書によると関西地域には関東地域の4割以上の数の研究所集積があり、研究開発のポテンシャルは高い。例えば兵庫県には理化学研究所のSPring-8や京コンピュータがある。また神戸医療産業都市の集積や、北大阪には国立循環器病センターや医薬基盤研究機構、京阪奈学研都市にはRITE 、NICTけいはんな研究所やATRなど、それぞれに特徴のある研究機関が多い。 産業界では、フラットパネルディスプレイや太陽電池の生産が関西で目立っており、加えて蓄電池メーカーが多く、リチウムイオン電池製造の国内シェアは70%を超えている。蓄電池メーカーの研究拠点も関西に集積しているため、その研究開発ポテンシャルは高い。また、医薬品メーカーや化学工業の研究所も数多い。 3.第3期のセンターの方向性 関西センターでは、第3期の重点領域として、次の3つの項目に事業を集中化させる。 まず第1は、環境と調和する豊かな社会を目指す技術として、グリーン・イノベーションを担うエコ家電技術を取り上げ、快適性を犠牲にしないグリーン化技術(電池等の小型・移動型電源、エコ照明技術、情報家電の省エネ化等)の研究開発を行う。 第2に、健康に暮らせる社会を目指す技術として、ライフ・イノベーションを担う健康工学技術を取り上げ、医療機器、健康・福祉機器(再生医療技術とそれに関連する機器、診断機器、治療機器等)の研究開発を行う。 第3は、安全・安心な経済社会の基盤技術として、生活セキュリティを担う情報技術を取り上げ、システム検証技術の研究開発を行う。 4.第3期の計画 4-1 研究計画 環境と調和する豊かな社会を目指す技術としては、ユビキタスエネルギー研究部門が、グリーン・イノベーションの推進への貢献として、エネルギー消費削減による低炭素化技術の開発を行う。例えば、蓄電池、燃料電池、新エネルギー媒体など運輸エネルギーの省エネルギー技術、燃料電池、エコ照明技術、熱電変換など住宅・ビル・工場の省エネルギー技術、省エネ光情報デバイスなど情報通信の省エネルギー技術である。また、地域産業競争力の強化への貢献としては、産業集積を踏まえ、「蓄電池技術」の重点化を図るとともに、関西家電・電機産業との連携をベースに、素材、自動車、住宅等産業との垂直連携の広がりも視野に活動を展開する。ダイヤモンド研究ラボは、冷却が不要な低

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