地域事業計画
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72 得意領域で核となり、それらが連携し総体として目標を達成する“グリッド型拠点”の構想の下、研究開発を推進する。 コアプラン1:部材軽量化技術やパワー関連技術による次世代自動車産業の育成 次世代自動車を実現するためには、車体の軽量化と新たなエネルギーシステムの開発が必要不可欠であり、中部センターでは全産総研のポテンシャルを活用しつつ、軽量部材、パワー関連部材の技術開発を行う。具体的には、自動車ボディや軽量部材、板金構造の車輌構体等の出口ニーズに適合したマグネシウム合金の冷間プレス成形技術、接合技術、表面処理技術や凍結鋳造技術、半溶融成型技術を開発し、環境負荷を低減した軽量金属材料の新規成形プロセス技術を地域企業に導入可能とする。また、次世代自動車用のハイブリッド電源、高出力パワーデバイス用高性能セラミック放熱基板、高性能耐熱部材、高電圧・無冷却電装システム用高温部材実装技術を開発し、この地域のセラミックス系素材、部材メーカー、システムメーカーへ技術移転する。 役割分担:次世代自動車地域産学官フォーラム、コーディネータ連絡会議やグリーンビークル関係の研究会などで方向性を協議し、名古屋大学グリーンビークル材料研究開発拠点、自動車関連企業などとグリッド型拠点を形成し、産総研つくばセンターの先進パワーエレクトロニクス研究センターや計測標準研究部門と連携。 【部材軽量化技術】 自動車の車輌構体等の出口ニーズに適用したマグネシウム合金の鋳造・鍛造・圧延・接合・表面処理等の総合的な加工技術開発を行う。金属加工産業の中で主要な位置を占める冷間プレス成形技術の技術移転により、主要な生産設備が冷間成形性に優れた鉄鋼材料に最適化している自動車部品産業において、大手・中小を問わず現状の生産設備を変えることなく利用できる。そのため大きな設備投資を必要とせずに高付加価値のマグネシウム合金軽量部材の量産へスムーズに移行でき、直接的な産業競争力強化に繋がると考えられる。また、鋳造は現状でも生産コストの低い素形材製造法であるが、製造部材の形状や数量の面でフレキシビリティが高く、かつ、環境負荷の低さにおいて従来技術を凌駕する凍結鋳造法の技術移転により、地域中小企業の他地域に対する差別化に繋がり、産業競争力を著しく強化すると考えられ、特に中小鋳造業界に福音となる。 ○第3期の目標 マグネシウム合金の成形技術の高度化については、部材の実用化に直結する合金開発・圧延技術・プレス成形技術・鍛造・押出し等の塑性加工技術や接合
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