地域事業計画
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68 (4)産業界 自動車等の輸送機械の出荷額が全国の40%以上を占める中部地域は、輸送機械製品を出口とした高い加工技術を有する企業の集積地である。これに伴い、特殊鋼など金属系素材に関する企業、機械加工や塑性加工、その周辺技術に関する企業が多い。これらの企業では高精度で高効率の加工技術を蓄積しており、軽量金属素材については北陸の軽金属産業を背景に、世界的にも優位な立場にある。また、中部地域はセラミックス分野に高いポテンシャルを有し、日本ガイシや日本特殊陶業等の世界をリードするセラミックメーカーが集積すると共に、窯業に基盤を持つ特徴ある中小のセラミック部材メーカーも存在する。このような産業構造を反映して、中部地域の全体としての経済活動は全国の約1割程度であるが、ファインセラミックス・窯業関連製品の製品出荷額は全国の約1/4を占めている。更に、伝統的に林業、繊維業も盛んで、高いポテンシャルを有しており、時代の変化に伴う新たな応用製品を模索している。 3.第3期のセンターの方向性 【材料系ものづくりの総合的な拠点化】 自動車、航空機、工作機械関連の産業集積地で、加えてエネルギー・環境産業の形成を目指す中部地域において、ものづくりの基盤となる材料の部材化に関する研究開発・連携の総合的な拠点を目指す。具体的には、金属、セラミックス、プラスチック、木質系材料などすべての材料を対象として、材料研究に留まらず、 使える材料に仕上げるための部材化・デバイス化技術開発(製造技術、プロセス技術、評価技術、計測技術)を実施し、データベース化、標準化などの知的基盤整備にまで繋げる。これらの成果に加えて、つくば地域のポテンシャルの積極的な活用、地域の公設研との役割分担により、地域産業を牽引する。 4.第3期の計画 4-1 研究計画 ○ 先進製造プロセス研究部門 最小の資源と最小のエネルギー投入で最大限の機能を発揮させる革新的製造技術(ミニマル・マニュファクチャリング)に関する研究開発を先導することにより、我が国の製造産業の持続的発展に貢献する。特に中部地域では6つの戦略課題の内、“無機・有機ナノ材料の適材配置による多機能部材の開発”として、部材の高付加価値化を進めるため、セラミックス、金属、ポリマー、シリコン等の異種材料の接合・融合化と適材配置により、多機能部材を開発する。“高
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