地域事業計画
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61 子どもの傷害予防システム(デジタルヒューマン工学研究センター) 製品による不慮の子ども事故が社会問題化している。2006年から、事故による傷害を予防する安全知識循環型社会システムの構築を進めている。これは、医療機関を核として子どもの事故に関するデータを収集する事故サーベイランス技術、収集されたデータを解析し、子どもの行動や事故の発生プロセスの計算モデルを構築し、行動・事故の計算モデルに基づいて,事故の予防策を開発する事故制御モデリング・傷害シミュレーション技術、社会にリスクを伝達したり、事故予防策を普及させたりするためのリスクコミュニケーション技術を一つのループとしてつなぐことで、事故データを蓄え、事故データを対策法へと知識化し、開発された対策法の効果を評価し,持続的に改善していくという社会的フィードバック系を実現するシステムである。 現在、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の首都圏に所在する医療機関・大学・関係省庁・産業界と連携をとり、システムの実現と社会活用を進めている。今後、首都圏での連携を中心に、安全な「キッズデザイン」の社会システムを創出し、全国的な定着を目指す(図19)。 サービス生産性の向上(サービス工学研究センター) サービス提供者と連携してその現場で最適設計ループを実働させてサービスの生産性を向上させるフィールドワークを、広域関東圏以外の地域で行なってきた。これは、サービス産業の沈滞が進む地方において、サービスイノベーションのニーズが高い、生産性向上の内容や目標がより明確である、研究開発への理解や協力が大きいなどの理由による。他地域での研究活動実績を活かし、首都圏に特有なサービス業務を対象に、サービスイノベーションのフィールドワークを平成23年度以後に展開する(図20)。 5.センターと他の研究拠点との役割分担 5-1 センターが重点化を行っている研究での役割分担 ライフとITの融合技術に重点化している臨海副都心センターでは、ライフサイエンスを主軸とする生命情報工学研究センター、バイオメディシナル情報研究センターにおいては、バイオインフォマティックスによる遺伝子から細胞レベルまでの生命現象の解明、及び、ポストゲノムシーケンスによる生体分子やタンパク質の機能や構造に関する総合的研究を課題とし、ITを主軸とするデジタルヒューマン工学研究センター、サービス工学研究センター、社会知能技術研究ラボにおいては、個人の身体機能や行動及びサービスを情報対象とし
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