地域事業計画
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51 を目的として、ゲノム、分子、細胞レベルの大量かつ多様なデータを解析するための高精度な技術の開発とその統合を行なっている。具体的には、高精度な次世代シークエンサ解析技術、タンパク質間相互作用予測技術、遺伝子発現調節ネットワーク推定技術、細胞情報解析技術の開発や、またそれら開発した技術(ソフト、データベース)をパイプライン化して利用できる統合システムの構築を行なっている。これらの研究開発に期待される成果としては、疾患に応じた高精度のターゲット探索、併用剤を含む副作用予測の精度の向上、また、微生物のゲノム解析からの新規有用物質の探索などがあげられる。 生命情報工学研究センターは、最新の生物学的データに対応可能な様々な分野の理論系の人材と大規模高速計算システムを利用できる優れた計算環境を特徴としており、それらの特徴を生かして我が国における生命情報科学研究の拠点形成を目指している。本センタ―は、生命情報の観点から創薬や診断の支援技術を開発し、我が国の長寿・健康社会の構築に貢献する。 バイオメディシナル情報研究センター(図10) バイオメディシナル情報研究センターは、前身の生物情報解析研究センターの成果の上にたって、ポストゲノム研究の中核として、生体機能の解明とその制御技術の研究を推進し、次世代創薬の基盤技術を創出することを目標としている。具体的には、ポストゲノムシークエンス研究に重点を置き、ヒト完全長cDNAを用いた 「タンパク質相互作用ネットワーク解析」、創薬の標的タンパク質として重要な「膜タンパク質などの構造解析」を行い、それらの機能を正または負に制御する化合物をラショナルな計算科学や微生物産物に求め、医薬・医療・診療薬に繋げる一連の創薬基盤技術の開発を推進している。また、新たな研究分野として登場した多数の非翻訳RNA(タンパク質を作らないcDNA)についても その機能解析を行い、医薬創生の新たなパラダイムの開拓を追究している。ヒト全遺伝子のアノテーションつき統合データベースは、これらの研究に資するとともに、独自のヒト完全長cDNA、相互作用データなども取り入れて、世界に公開し、広くライフサイエンスの振興に寄与する。 世界最大のヒトcDNAおよび天然物のライブラリー、世界最高感度の質量分析システム、独自の非翻訳RNAノックダウン技術、NMRによるタンパク質相互作用解析技術、電子線及びX線による構造解析、最先端のインシリコスクリーニング技術、ヒト全遺伝子のデータベース等々、世界に誇る数多くのリソースや技術、知識を蓄積し、産学官連携の拠点機能の役割も果たしている。 また、固相方式の遺伝子導入技術を特徴とするヒト細胞マイクロアレイシステムを開発し、産総研技術移転ベンチャーの研究開発支援や製薬企業への医薬

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