地域事業計画
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121 連携で高いポテンシャルを持っている。 公設研究機関としては、福岡県工業技術センター機械電子技術研究所および熊本県産業技術センターは、地域企業との共同研究実績が高く、半導体分野で九州の公設試をリードしている。また、福岡県は、福岡システムLSI総合開発センターを有し、九州大学などとの密接な連携の下、知的クラスター創成事業の中核として産学官連携を推進している。さらに、北九州学研都市では、北九州産業学術振興機構を中核として九州工業大学、北九州市立大学、早稲田大学、ベンチャー企業などが結集し、車載半導体を中心に活発な産学連携活動が展開中である。 九州には、半導体デバイス、製造装置、素材の大手企業の工場が多数展開するほか、高い技術力を有しこれら大手企業を支える地場の中小・中堅企業が存在し、それらの企業が主導して、九州半導体エレクトロニクスイノベーション協議会を組織し、九州の半導体産業活性化のための様々な取り組みを展開中である。 <水素エネルギー> 水素材料先端科学研究センターおよび九州大学水素エネルギー国際研究センターは、九州大学伊都キャンパスにおいて、産学官が一体となって水素エネルギーと材料に関し、水素脆化のメカニズムをはじめとする重要な知見を得るとともに、材料強度特性、水素物性特性の解明等さらなる研究および実用化を目指した実証実験を展開している。九州大学は、文部科学省世界トップレベル研究拠点プログラムの「カーボンニュートラル・エネルギー研究拠点」として、水素構造材料、燃料電池、CO2分離・回収等の関連領域を統合した基礎科学を創出し、環境・エネルギー問題に対する科学的解決策の提示を目指している。また、24年秋には、「次世代燃料電池産学連携研究施設」を経済産業省の支援により整備し、次世代燃料電池の開発と早期実用化を加速することとしている。 福岡県は、(財)水素エネルギー製品研究試験センターを設立し、水素関連製品(素材・部品等)の研究試験を行い、産業界の製品開発を支援している。水素先端科学研究センター、九州大学の成果を活用し、将来は「認証」機能も目指すとともに、JX日鉱日石エネルギー株式会社,西部ガスエネルギー株式会社と共同し、水素エネルギー社会を具現化するモデル都市として世界最大の「福岡水素タウン」を整備し、省エネ効果の検証を開始した。さらに、水素パイプライン供給による「北九州水素タウン」事業や両拠点を結ぶ「水素ハイウェイ」事業等の実証事業を展開している。 <太陽電池> 太陽光発電工学研究センターは、九州センター内に太陽電池モジュール信頼性評価連携研究体を設置し、民間企業等78機関と設立した「高信頼性太陽電池
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