地域事業計画
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120 北九州地域は、高度成長期の公害を克服した経験から、産学官を上げて環境・リサイクル産業の振興を推進している。環境・リサイクル産業の創出および関連した先進的取り組みの普及・展開等により九州を「循環型社会・低炭素社会」のモデル地域と位置付けるための各種取り組みが展開している。 九州経済産業局は、「エコ・アドバンスト九州」の実現を目指し、「九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ(K-RIP)]と連携し、環境・リサイクル産業振興の取り組みを展開している。北九州市はエコ・フロンティア構想を掲げ、北九州エコタウン構想、アジア低炭素化センター設立など、地域産業界と一体となり各種施策を推進している。 <産業人材育成> 九州の産業活性化のためには、高度な産業人材の確保が不可欠である。九州大学、九州工業大学など九州の各大学はアジア等からの留学生も積極的に受入れつつ、企業との共同研究等を含め高度な産業人材の教育を行っているが、九州域外への就職率が6割以上と九州地域への定着が図られていない。また、九州地域は、工業高校および高専の生徒数がそれぞれ全国の16.4%、15.2%と高い割合を持っているが、県外就職率が80%と高く地元定着率向上が課題となっている。 九州経済産業局は、国家レベルの骨太なプロジェクトを産業化するとともに、高度人材の地元定着につなげるために、産学官が連携したバーチャルな仕組みとして「九州産学官連携院(仮称)構想」を掲げ、九州の先端技術をベースとしたオープンイノベーションの推進を図ろうとしている。 2.地域のポテンシャルの整理 <半導体分野> 生産計測技術研究センターは、レーザ光学や画像処理技術をはじめとした、非破壊・非接触の計測・診断に関する様々なコア技術を有し、複数のマイスター企業(製造プロセス・計測の専門家を有する企業)と共同で、半導体製造プロセスでの製品の欠陥検査計測技術を開発中である。また、計測・診断システム研究協議会を組織し、九州の産学官を結集して、半導体関連産業の生産プロセスに関する様々な計測ニーズの発掘、技術課題解決に関する研究会を展開するとともに、共同研究プロジェクトの提案、実施などを展開中である。 九州大学は、工学研究院において、精密加工プロセス、3次元実装技術に関する研究を展開するほか、システムLSI研究センター、最先端有機光エレクトロニクス研究センターなどを持ち、幅広い分野で高いポテンシャルを有している。また、九州工業大学は、企業との積極的な共同研究、ベンチャー創出など産学

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