地域事業計画
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108 改めて自社のコア技術を見直しその強化をはかる傾向が顕在化している。保有する基盤技術力の向上や関連する先端技術の取り込みによる高度化・高効率化などである。 一方、異分野進出に意欲的な企業もあり、微細加工技術や化学薬品製造技術を活かしてバイオ関連製品の開発に、また糖・糖脂質の機能性を生かした食品や素材開発などに進出した企業も現れている。このような動きの中、家電・AV機器、半導体・電子・電気機器、健康・医療機器などを製造する総合メーカーが、事業を健康・医療機器の開発・生産・販売に特化した事例は、健康関連分野を成長産業として捉えたものとして注目される。 3.第3期のセンターの方向性 四国センターは、四国の経済・産業の活性化による人材定着と、人が生き甲斐を持ち自立して生活できる健康な社会の実現をめざして、地域が直面している課題を逆の視点から前向きに捉えて解決するための取り組みを実施する。 すなわち、四国には多様で個性ある食文化と特産品が存在すること、高齢化の進行や生活習慣病の高罹患率が「食と健康」にかかわる関心を高めていることなどを背景に、まず「研究拠点」として健康工学研究部門の研究成果や技術を活用した「健康関連産業の創生」に取り組む。次に、ニッチトップ型で高度な技術力を有するものづくり企業が存在することから、「連携拠点」として全産総研のポテンシャルを活用したものづくり基盤技術力の向上および先端技術の導入による「ものづくり産業の競争力強化」に挑む。 さらに、大学、公設研などと協調・協力して、四国がひとつになって地域の社会・産業ニーズに対応できる環境を整えるとともに、連携のハブとして機能する。 4.第3期の計画 4-1 研究計画 健康工学研究部門のミッションは、「人間の健康状態を計測・評価し、その活動を支援するため、先端的なバイオ技術と材料・システム開発技術を融合し、健康な生活の実現に寄与する技術を確立する」ことである。このために、以下の取り組みを推進している。 ①持続的で安心豊かな生活の構築に貢献するため、人間の身近な健康維持、向上に関する工学的研究に焦点を絞り、以下の課題を推進。 ○疾病の発症を直前で予防できる先端的な疾患予知診断技術の研究開発 ○生活圏におけるリスク解析・除去技術の開発
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