地域事業計画
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104 四国センター第3期地域事業計画 平成24年3月 四国センター 1.地域ニーズの状況把握 1-1 四国の特性 四国は古事記に登場し、身一つで四つの顔(伊予国が愛比売(えひめ)、讃岐国が飯依比古(いよりひこ)、粟国が大宜都比売(おおげつひめ)、土佐国が建依別(たけよりわけ))を持つ「伊予之二名島(いよのふたなのしま)」と表現されている。 海に囲まれ、西日本の最高峰石鎚山をいただく四国山地など急峻な山々で隔てられた四つの地域(県)が、温暖な気候、日照時間の長さなどを生かして、独特の文化や産業を育み、それぞれが独立して食品産業、紙産業、繊維産業、木工産業、製塩産業など多くの地場産業を発達させ現在の産業の礎を築いた。 四国で最も産業が集積しているのは愛媛県東予地域であり、製造品出荷額は愛媛県の約75%、四国の約33%を占める。化学、機械、非鉄金属を中心とした各企業群に加え、エレクトロニクス、ファインケミカル、バイオテクノロジーなどの先端技術産業メーカーや鉄鋼メーカー、造船所など大企業の工場が立地しており、その周辺には、メンテナンスや部品加工を受け持つ協力工場として出発した機械設計、特殊溶接、射出成型、高度焼き入れ、精密加工、精密成型などの技術を保有する中小製造業が集まっている。 東予地域から高知県中央部にかけては、特に、製紙原料の生育に適した温暖な気候、豊富な水資源に恵まれ、古くから紙産業が発展してきた。現在は製紙・紙加工技術に加え、不織布、高機能紙などの高度技術も加わり、四国全体の工業出荷額の1割強を占める産業に成長している。 四国の産業の特徴は、自動車産業や情報家電産業などが少なく、金型、プラスチック成型、熱処理、溶接といった「ものづくり基盤技術」の多様性に富むことである。その多様性は、多数のニッチトップ企業を誕生させることとなり、それぞれの企業が自動車や情報家電といった成長産業へ高性能、高機能の部品や素材を提供する構図となっている。 一方、四国の健康水準向上と豊かな一次産品等地域資源の利活用を念頭に、最近のバイオ・ナノテクノロジーを取り入れて、ものづくり企業の新分野進出を促進するために、四国経済産業局は創薬・医療・福祉の周辺領域の「健康バ

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