地域事業計画
108/138
102 との共同研究を展開する。さらに、公設研究機関研究者を対象とした合同研修会などの活動を通じて、人的ネットワーク形成を進める。 中国地域の大学とは、研究交流会等の開催を通じて大学および産総研の技術シーズを融合、補完を図り、地域企業のニーズに応える技術を構築し実用化や製品化に支援・貢献する。 5.センターと他の研究拠点との役割分担 5-1 センターが重点化を行っている研究での役割分担 バイオマスのエネルギー利用の分野に重点化している中国センターでは、木質バイオマスの水熱・メカノケミカル処理による成分分離、ガス化による合成ガス製造、及びセルロースから糖を経てバイオエタノールの製造、並びに合成ガスから触媒反応を経て軽油、ガソリン、ジメチルエーテル、混合アルコール等の液体燃料製造の研究開発を行っている。さらに木質バイオマスの分解物であるセルロースからの複合材料製造、リグニンからの中空炭素微粒子、炭素繊維の製造研究にも取り組んでいる。これに対し、中部センター(サステナブルマテリアル研究部門)では木質バイオマスの微粉化・射出成型によるプラスチック代替物質の製造、北海道センター(生物工学研究部門)では糖を原料としたイソブタノール、ポリ乳酸の製造、関西センター(ユビキタスエネルギー研究部門)では糖からバイオポリマーの一種であるポリアミド4の製造、関西センター(健康工学研究部門)ではグリセリンからポリ乳酸の製造、つくばセンター(環境化学技術研究部門)ではバイオエタノールからプロピレンの製造について研究を行っている。このように、木質バイオマス利用技術の研究において、中国センター(バイオマス研究センター)では主として上流側を担当し、他の研究拠点では主として下流側のプロセスを担当している。第3期においては、バイオマスの一次処理物(セルロース由来の糖やバイオエタノール等)を各研究拠点に提供して共同研究を行うなど、さらなる連携を進める。 また、中国センター(沿岸海洋研究グループ)では、つくばセンター(地質情報研究部門)の陸域および海域における地質情報の知的基盤整備等の研究と並行して、閉鎖性海域における沿岸海洋環境情報の整備と環境影響評価、環境再生技術に関する研究開発を行う。 5-2 センターでは対応が難しい地域ニーズと対応策 産総研中国センターでは、地域イノベーション創出に資するべく、オール産総研の技術シーズや研究成果を中国地域に拠点をもつ企業に活用してもらいながら共同研究等の本格的な連携に発展させて地域が抱える課題を解決するための仕掛けとして、「産総研中国センター友の会(産友会)」を平成23年度に立ち
元のページ