地域事業計画
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97 中国センター第3期地域事業計画 平成24年3月 中国センター 1.地域ニーズの状況把握 中国地域の基幹産業は、基礎素材型産業(鉄鋼、窯業・土石、化学、石油・石炭、プラスチック、パルプ゚・紙、ゴム製品、木製品等)や加工組立型産業(一般機械、輸送機械、電子・デバイス、情報通信、電気機械、精密機械)が中心であり、「次世代中核産業形成」プロジェクトの中で取り上げられている自動車、産業機械、電子・電気部品、FPD関連等のものづくり分野、バイオ、医療機器、IT分野において、次世代を担う国際競争力のある産業クラスターを形成するための技術、例えば、軽量自動車部材(バイオマスプラスチックを除く)や太陽電池用部材の開発等に関して、高い地域ニーズがある。 一方、中国地域は森林の占める割合が高い割には比較的山の傾斜が緩やかで林業に適した地形となっているが、木材価格の低迷や林業従事者の高齢化等により、人工林の手入れが進まず、台風による風倒木や大雨による地滑り等の被害が頻発する事態となっている。しかし、中国地域は瀬戸内海の海運が盛んなこともあり、木材の製材量では全国の16%を占めている。現在、林地残材や製材所残材の利用法としては木材チップ(50%)、直接燃焼(20%)、家畜敷料(12%)等となっているが、製紙用木材チップでも15円/Kg程度であり、経済性の確保は厳しい状況である。中国経済産業局が平成22年6月に発表した中国地域経済活性化プロジェクト2020では、4つの成長分野のひとつ「低炭素社会形成」の中で、「バイオマス・水素最大限利活用」プロジェクトが取り上げられているが、比較的付加価値の高いマテリアル生産を核としたバイオマスのカスケード利用等の促進が喫緊の課題となっている。 また、瀬戸内海沿岸域は埋め立て等のため、栄養塩等の分布に片寄りが見られるようになっており、環境計測や生態系評価に基づく藻場の造成や里海の創生に対する期待が高まっている。「中国地域経済活性化プロジェクト2020」では、「海の再生ニュービジネス創出」プロジェクトの一貫として、鉄鋼スラグを利用した海洋修復技術が取り上げられている。 中国地域には、瀬戸内海臨海部のコンビナート立地企業をはじめ、多くの企業にリサイクル、エネルギー、環境浄化等に係る優秀な技術・ノウハウ・人材等
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