技術宝箱
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技術紹介15. 耐熱性フィルムを用いた色素増感太陽電池増感太陽電池の写真を示す。図3には作製方法を示す。この色素増感太陽電池は折り曲げも可能であるが、現在のところ、PENやPETよりは硬く、もろい点が弱点である。図4に不透明膜を用いたセルの電流―電圧特性を示した。結果は、一般的なガラス基板の色素増感太陽電池に比べて低い効率ではあるが、原理的にはガラス基板と同じ10%以上の効率まで向上可能であると期待している。そのためこのフィルムの光透過性、柔軟性の向上を図り、またフィルムに適した導電加工法や半導体電極構造の検討、色素や電解質の最適化、セルの封止方法を改善することが必要であると考えられる。2. 本技術の背景近年、産総研において開発された耐熱性フィルム(クレースト:産総研の登録商標)は層状無機化合物を主要構成成分とする自立粘土膜であり、(参考資料Fine Ceramics Report, Vol. 23, pp109-122, 2005)400℃以上の耐熱性があり、軽量性、柔軟性、ガスバリア性に優れ、尚かつ透明化も可能な素材である。焼成可能で、フレキシブルな材料を基板として作製された色素増感太陽電池としては初めての例である。環境・エネルギー図2 不透明膜を用いて作製した色素増感太陽電池図3 作製方法図4 不透明膜を用いて作製した色素増感太陽電池の電流―電圧特性(AM 1.5, 100 mW cm -2、Pt対極側から照射)93
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