技術宝箱
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特 許06. 有機溶剤を使用しないスプレー塗装1. 特許第4538625号 登録平成22年7月2日(出願平成16年3月1日)・出願人 独立行政法人産業技術総合研究所・発明の名称 二酸化炭素を使用した塗装方法およびその装置・要約 従来のようにシンナーを用いることなく、高圧二酸化炭素を使用した、環境にやさしい塗装方法及びその装置を提供する。 ◆背景 従来の方法では、 塗料の原液をトルエン、 キシレンなどを主成分とするシンナーで薄めて、 塗料の粘度を調整してから、 スプレーガンを用いて、 大気中で塗装対象物表面に吹付けて、 塗装していた。スプレーに最適な塗料の粘度と、 塗膜精製に最適な塗料の粘度が異なるので、塗料には揮発性が高いシンナーと、揮発性が低いシンナーとを組み合わせて使用している。塗料がスプレーガンから噴出すると、 塗装対象物に到達する前に、 揮発性の高いシンナーは揮発する。塗装対象物表面での塗膜生成には、 揮発性が低いシンナーのみが関係している。従来の塗装方法では、シンナーが使われていたが、VOC(揮発性有機化合物)低減などが、条約ないし各国の法律で規制されるようになってきており、塗装においては、シンナーの回収・再利用、シンナー使用量の低減化が図られている。今までは、高圧の二酸化炭素と混合してから、大気中で吹きつけをおこなっていたので、二酸化炭素はすぐに揮発するので、揮発性が低いシンナーを使用しなくてはならなかった。 ◆発明が解決しようとする課題塗料に揮発性の低いシンナーを混合し、ポンプで高圧にする。これを高圧の二酸化炭素と混合し、噴霧することで、シンナー使用量の低い、且つ塗膜がきれいな塗装を実現する。請求項1 高圧容器内で塗装対象物を二酸化炭素溶解性の塗料で塗装する方法であって、(1) 塗料調整部において塗料に二酸化炭素を含浸、溶解させ、塗料の粘度を低下させて所定の粘度に調整された塗料を調製する工程、(2) 塗装対象物を収容し、 かつ高圧の二酸化炭素を供給した高圧容器内に、該高圧容器内の圧力が、前記塗料調整部における二酸化炭素の圧力よりも、塗料の噴霧化に必要な圧力差が生じるような低い圧力の条件で、前記塗料調整部から所定の粘度に調整した塗料を供給して、塗装対象物の表面に噴霧する工程、(3) 高圧容器内の高圧の二酸化炭素雰囲気により、塗料内に、二酸化炭素を含浸させ、塗料が塗膜を形成するのに必要な状態を維持する工程、(4) 塗膜の生成後に、高圧容器内を、二酸化炭素雰囲気下で減圧操作することにより塗膜に含有される二酸化炭素を徐々に放出させることで塗膜の乾燥を行わせる工程、により、塗装製品を得る、ことを特徴とする塗装方法。・以下、請求項2から請求項9まで省略。2. 特開2010-234348 公開平成22年10月21日(出願平成21年3月31日)・出願人 独立行政法人産業技術総合研究所 加美電子工業株式会社・発明の名称 二酸化炭素塗装方法及びその装置・要約 塗料高圧ポンプ、余剰分を塗料タンクへ返送させる塗料1次圧調整弁、液体二酸化炭素を所定温度まで冷却する冷却器、液体二酸化炭素高圧のポンプ、余剰分を同ポンプのサクションに返送させる液体二酸化炭素1次圧調整弁、加圧された塗料と加圧された二酸化炭素とを混合する混合器、加圧混合物を大気圧下の塗装対象へ噴霧する噴霧ガン、を有する塗装装置。 ◆背景 二酸化炭素を粘度低下剤としたスプレー塗装技術は、未だ、実用化可能な工業技術という観点からは、未確立といわざるを得ない状況であった。 ◆発明が解決しようとする課題 二酸化炭素を粘度低下剤として利用する低環境負荷型の低VOC塗装に好適な新しい塗装方法及びその装置を提供する。40中小企業のための技術宝箱特許情報
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