技術宝箱
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特 許53. 低温 (10℃) で酵母を使って効率よくタンパク質を作る1. 特許第4332630号 登録平成21年7月3日(出願平成15年5月13日)・権利者 独立行政法人産業技術総合研究所・発明の名称 酵母由来プロモーターならびにこれを用いたベクターおよび発現系・要約 サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の低温誘導性遺伝子からなる群から選ばれる1つの遺伝子の5’上流側の非翻訳領域に存在し、低温誘導性プロモーターの機能を有するDNA断片を同定することにより、低温域においてより高い活性を有する酵母の低温誘導性プロモーターの機能を有するDNA断片を提供する。 ◆背景低温で生産することにより正しい立体構造を有したタンパク質が生産されることがあり、これを期待して培養温度を通常より10℃程低めにしてタンパク質生産を行うことがある。ここで、効率的な低温でのタンパク質生産システムを確立するには、低温域において高い活性を示すプロモーターを用いることが適切である。しかし、低温で働く酵母の遺伝子については限られた情報しかなく、どのような遺伝子が働くことが食品の香りや味の向上に重要なのかは未だ不明であり、低温で働く酵母の遺伝子のプロモーターがどの程度強い低温誘導性を示すのかは精査されていない。 ◆発明が解決しようとする課題酵母の低温誘導性遺伝子をより多く同定、分析することにより、例えば低温域(例えば10℃以下)においてより高い活性を有する酵母の低温誘導性プロモーターの機能を有するDNA断片を提供する。 ◆課題を解決するための手段DNAマイクロアレイを用いて、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)の低温誘導性を示す遺伝子を同定し、それぞれの遺伝子の5’上流側の非翻訳領域に低温誘導性プロモーターの機能を有するDNA断片を見出す。請求項1以下の(a)記載のDNA断片を含む発現ベクターによって形質転換された形質転換体を、培養温度を10℃以下に低下させて培養することを特徴とするタンパク質の製造方法。(a)サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)のYFL014W遺伝子の5’上流側の非翻訳領域から成り、且つ低温誘導性プロモーターの機能を有するDNAであって、該非翻訳領域は、配列番号19及び20の塩基配列から成るプライマー並びに鋳型としてサッカロミセス・セレビシエのゲノムDNAを用いるPCR増幅により得られるものである、前記DNAを含む低温誘導性プロモーターの機能を有するDNA断片。・以下、請求項2および6は省略。322中小企業のための技術宝箱特許情報
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