技術宝箱
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技術紹介52. 唾液でわかるストレス1. 特長前処理が必要なく全唾液を計測できる。ストレスによる硝酸イオン(NO3 -)濃度変化を測定可能であり、唾液に含まれる成分に干渉を受けない。2. 作製方法特殊なプラスチック膜化材料である生体適合性材料であるポリウレタンウレアを用いて、硝酸イオンに感じるようにフェナントロリン配位子をもつ銅(Ⅰ)錯体のなかから2,9-ジメチル-4,7-ジフェニルフェナントロリン(bcp)銅錯塩([Cu (bcp) 2]NO3)を合成して、使用している。可塑剤には2-ニトロフェニルドデシルエーテル(NPDDE)を用いて、市販のFET型のpHチェッカーにこの膜を成膜して、硝酸イオンチェッカーを作製した。3. 結果作成した硝酸イオンチェッカーの特性は、標準溶液により直線応答範囲、妨害イオンを共存させた混合溶液により選択性を精密に評価した。対照法にはイオンクロマトグラフィー法を用いて、確認をおこなった。唾液をセンサー応答部に直接一滴滴下することで、前処理をしない全唾液中の硝酸イオン濃度を計測した。下のグラフのように非常に良い相関が得られている。実際にヒトの唾液成分で一般的に妨害が大きいと想定されるのは塩化物イオンである。そこで、塩化物イオンに対する精密な選択性を評価している。唾液中の塩化物イオン濃度は6~24 mMであり、測定したい唾液の硝酸イオン濃度10 -4から10 -3Mには妨害を与えないことが右のグラフから分かる。概要本技術では、特に生体適合性高分子材料を用いたFET型の硝酸イオンチェッカーのプロトタイプを作製した。314中小企業のための技術宝箱
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