技術宝箱
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技術紹介ライフサイエンス49. つないだだけで、ひとつの巨大画面になるディスプレイ従来のビデオ信号は縦横の画素数を予め決め、それに従い画像をスライスして、左から右へ、次いで上から下へ順次走査して映像信号としていた。従って、ビデオ信号における順序位置が、画面での位置に対応していた。OPTVも、画面をスライスし走査線に分割する。しかし、その後OPTVではさらに、必要に応じて扱いやすい大きさに分割し、それぞれの小片の左端の位置の座標を付加して画像データパケットを作る。受信側では、受信した画像データパケットをアドレス情報を元に描画することで、画像を再構成できる。そのため、画面サイズの取り決めは不要となる。また画像は、長方形である必要もなくなり、自由な形状も表現可能になる(図3)。図4のように複数の映像信号をひとつのディスプレイHSDに入力することで、合成映像が表示できる。映像の重なり部分は、描画優先度により従うため、背景が変化しても人物が隠されることは無い。2. 開発の背景など従来のディスプレイは、特定の1つのビデオ信号を、全画面を占有して表示するように設計されており、テレビやパソコン、計測器機の表示部等の映像は、それぞれ個別のディスプレイを占有した状態で表示されていた。このため、それぞれ独立な複数の映像を表示するには、表示させたい映像の数だけディスプレイを用意する必要があった。また、複数の画像を合成して表示するには、合成操作を行なう制御装置が別に必要であった。宇宙船や手術室のように、限られたスペースに多種多様な測定機器があり、それらを臨機応変に表示させる必要のある場面で本技術が有効である。屋外の広告など巨大なディスプレイが本技術を使用することで、簡単に実現できる。297
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