技術宝箱
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1. 背景一般に日本のテレビ受像機は日本以外では使えない。それはテレビの1画面を複数の線を束ねて一枚の絵にしているが、この線-走査線-の本数が違うこと、また1秒間のコマ数(フレームレイト)も違うからである。パソコンの画面も同様に、画面サイズ、フレームレイトなど多種多様な情報をもつビデオ信号が採用されており、この信号の規格が合わないディスプレイには何も表示されない。同一の規格のビデオ信号であっても、2つ以上のビデオ信号を同時に表示することも、一般にはできなかった。テレビ局などで複数のディスプレイに大画面を表示させているのは、特別な回路を専用に作っているからである。2. 本技術「全画面を一定周期に画面更新する」という従来のビデオ信号の代わりに、「必要時に必要部分のみデータ更新する」というデジタルビデオ信号を考えた。具体的には、「描画位置と1ライン分の描画データ」をパケットにしたデジタルデータで、たとえば日本のテレビ信号であるNTSCは毎秒約15,000パケットに変換する。表示装置に、フレームメモリと呼ぶ表示画面と1対1に対応するメモリを持たせ、受信パケットを表示範囲内と範囲外に分割するルータ機能を持たせることにより、ビデオ信号の画面サイズとディスプレイの画面サイズの不一致による表示不可を回避しつつ、同時に複数のビデオ信号の表示を可能にした。・ビデオ信号が小さい場合には、全体がディスプレイの左上に表示される ・ビデオ信号が大きい場合には、表示できる左上の部分だけがディスプレイに表示される 描画位置の情報を加工することで、ディスプレイ画面の任意の位置に映像を表示させることができる。PCとテレビのように異なるビデオ信号であっても、共にデジタル信号に変換することで、過不足なく表示でき、重なり部分は、映像の優先度に従い処理される。また、ディスプレイをつなげると、はみ出た部分の映像が表示され、結果的に1つの大きなディスプレイが簡単にできる。491 紹介する技術とポイント2 技術説明画面サイズ・フレームレートを気にせずに、つなげれば映るディスプレイテレビとPC、写真を同時にいくつも表示できるディスプレイを複数つないで巨大画面にできるつないだだけで、ひとつの巨大画面になるディスプレイ294中小企業のための技術宝箱

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