技術宝箱
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技術紹介45. 吸着剤でリンを取り除く1. 特長・生成するアニオン交換体の中にはリン酸塩に対して高い選択性を示すものがある。酸化亜鉛の粉末と塩化アルミニウム六水和物を混合・粉砕し耐圧容器に移し、150℃で1日処理するだけで、層状複水酸化物を得た。生成物は、アニオン交換特性を有し、100 mg-P/Lのリン酸二水素ナトリウム溶液1 Lに、1 gの割合で添加し、1日後のリン濃度を測定したところ、吸着容量72 mg-P/gとなった。概要産総研では、各種イオンに選択的な吸着除去技術を研究開発してきた。今回開発したアニオン交換体の製造方法には、以下の特長がある 1.水酸化ナトリウムを使用していない。 2.pH調整をしていない。 3.固-固反応の場合、無溶媒で合成可能。この吸着剤により、海水系からリン酸塩を選択的に除去することができるようになった。図1 固-固系で製造したZn-Al系アニオン交換体 (Zn/Al = 2) のXRDパターン表1 製造方法の比較液-液法(従来)固-液法(本法)固-固法(本法)試 薬ZnCl2 + AlCl3ZnO + AlCl3ZnO + AlCl3 6H2OアルカリNaOH (pH=10)なしなし条 件60℃、1日30℃、2日150℃、1日272中小企業のための技術宝箱

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