技術宝箱
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ポリイミドは、スーパーエンジニアリングプラスティックの一種で、高耐熱性(350~450℃)、高強度・高弾性、耐溶剤性(アルカリ以外には不溶)等の優れた性質を持っている。1. 今までの方法溶液中で微小サイズの粒子を作製する際には、希薄な条件で作製することが必須であるため(凝集やサイズが大きくなる)、溶媒を大量に使用しなければならない。つまり、大量に微粒子粉末を得ようとすると、作製する微粒子分散液も大量になり固液分離に長時間を要す。また、微小サイズの粒子を得るためには、微粒子析出時の撹拌が重要であり、スケールアップも難しい。2. 本技術分散媒と原料(ポリアミド酸、PAA)溶媒が互いに混和する条件で、PAAをナノ粒子として再沈澱させ、その後、脱水環化によりポリイミド(PI)へと転化させてPIナノ粒子を作製する。分散媒と原料溶媒が室温では互いに混和せず、高温(50℃以上)では混和するという特性を利用している点がキーポイント。高温での単一相中でポリイミドナノ粒子を作製、室温での二相状態で固液分離操作を行っている。これにより、分散媒の除去が容易であり、再利用できる。また、ナノ粒子は凝集体として少量の溶媒中に得られるので、従来、困難であったろ過による固液分離が可能となり、短時間で固体を得られる。 (例えば、分散媒はn-ヘキサン、原料の溶媒はN, N-ジメチルアセトアミド(DMAc))連続製造において、マイクロミキサー部では、粒子の元となるマイクロエマルジョンの作製のみで、粒子生成を行っていないので閉塞も起こらない。現時点では最大1時間に14グラムのナノ粒子分散液を作製できる。得られた凝集体は、プロパノール、アセトン、ジエチルエーテル、ピリジン、トルエン、シクロヘキサン、n-ヘキサン、酢酸エチル、N, N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の各種溶媒に再分散できる。041 紹介する技術とポイント2 技術説明マイクロリアクターを用いた高効率連続製造技術 最大1時間に14グラム作製可能 分散媒の分離が容易で再利用可能 分散媒の分離に伴う濃縮により固液分離が容易様々な溶媒に再分散できるポリイミドナノ粒子24中小企業のための技術宝箱
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