技術宝箱
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1. 今までの技術環境調和性、安全性に優れた水や二酸化炭素が、超臨界流体(臨界温度、圧力以上の条件)として、有機溶媒に類似した性質を持ち、従来の有機溶媒利用プロセスの代替溶媒として利用する技術が広く開発され、実用化を進めている。(以下、高圧ガスと超臨界流体をまとめて高圧流体と呼ぶ)高圧流体の技術は、半導体製造装置やマイクロリアクターなど、精密、微細な装置へ展開されている。これらの装置では、高圧の流通系から微量をサンプリングする、逆に大気圧から微量の試料を導入するなど、高圧流体を精密に操作することが必要とされる。しかし、圧縮ガスや超臨界流体の場合、高圧でありながらその粘性が低いという特徴がある。インクジェットなどの分野で微量を吐出するバルブは存在するが、耐圧性能が低く、高粘性の流体用である。一方、高耐圧で低粘度のガスなどに対応した市販のバルブは、一般的に動作速度が遅く、微量の流体を制御することは困難である。2. 本技術の特長高圧流体の系から微量の試料をサンプリングしたり、あるい微量の試料を導入したり、機関銃のように高圧流体を取り出せるバルブおよびシステム。高圧流体の特性は、圧力に依存して、溶媒としての物性が変化し、物質を溶解、混合する特性も変化する。また、他の溶媒などが混入すると、特性も変わる。本バルブおよびシステムでは、試料をサンプリングあるいは導入した際、流体側の圧力変化を最小限にとどめし、また採取した試料を導入する側の雰囲気を高圧流体側に持ち込まないための洗浄の仕組みも、シンプルな機構で実現できる。このバルブおよびシステムにより、薬剤の超臨界二酸化炭素への溶解度を研究した。1 μ L以下の高圧流体をサンプリングして分析装置に導入できるため、高価な薬剤であっても少ない試料量で測定を行える。このシステムにより、医療用の薬剤を有機溶媒フリーで微粒化したり、医用材料に含浸したりするための研究開発に貢献できる。401 紹介する技術とポイント高圧流体を連続的に微量とりわけるバルブ2 技術説明 高圧ガスや超臨界流体を微量サンプリングするバルブおよびシステムマイクロリアクター等からの微量の試料採取、または導入が可能240中小企業のための技術宝箱

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