技術宝箱
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1. 背景冷暖房時のエネルギーの一番の問題は、右のシミュレーションにあるように、窓からの熱の出入りと考えられる。2. 本技術 鏡の状態と透明な状態を切り替えることができる「調光ミラー」を用いた複層窓ガラスは、通常の透明な複層窓ガラスと比べて30%以上の冷房負荷低減効果があり、建物や自動車の省エネ型窓ガラスとして、その実用化が期待される。 我々が開発した調光ミラーは、マグネシウム・カルシウム合金を用い、マグネトロンスパッタ装置を用いてガラス板上に金属マグネシウムと金属カルシウムを同時にスパッタして、厚さ約50ナノメートル(nm)のマグネシウム・カルシウム合金薄膜を蒸着させ、さらに真空中でごく薄く(約4 nm)パラジウムをスパッタ・蒸着して作製した。ガラス上の薄膜は、作製時は銀色の鏡状態であり、酸素を含まず水素を含んだ雰囲気にさらすと透明になり、逆に水素を含まず酸素を含んだ雰囲気にさらすとまた鏡状態に戻るという変化を示す。これを利用すると下図に示すように、鏡/透明状態になる。341 紹介する技術とポイント2 技術説明鏡(ミラー)状態と透明状態を雰囲気ガスで切替できる調光ミラー透明状態では無色性と高い可視光透過率(60%)を両立オフィスビルの窓材として用いることで、冷房負荷を大幅に低減!!ガスで切替 調光ミラー図 マグネシウム・カルシウム合金薄膜を用いた調光ミラー(左:鏡状態、右:透明状態)204中小企業のための技術宝箱
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