技術宝箱
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技術紹介29. 光接ぎ木(グラフト)法による表面のマイクロパターニングクロメン骨格を含む光反応性薄膜の形成は、シランカプラー型DPCによるガラス表面処理、ならびに、ポリビニルフェノールの転換反応の二つの方法により行うことができる。クロメン骨格に重縮合反応活性な官能基を導入し高分子化する方法は、クロメン自身の二重結合性のために重合反応が複雑化する、また、多様な高分子を得るためにはモノマーを多種類用意しなければならないなど非効率的である。そこで、我々は、汎用のフェノール性高分子を原料として、その分散溶液の化学反応によりクロメン構造を高分子上に誘導、または、フェノール性高分子固体の表面近傍の化学反応によってクロメン構造を誘導する方法を開発した。本法により、支持体へのクロメン高分子の塗布・含浸、ならびに支持体へのフェノール性高分子の塗布・含浸後のクロメン誘導によって、位置選択的表面光グラフト法に必要な、様々な感光体を得ることがでる。このような感光性ポリマー薄膜のひとつに、ホトマスクを介して紫外光照射した後、薄膜上にアミノ基を持つアントラキノンやアゾベンゼン等の光機能性分子の溶液を塗布し、5~10分保持、洗浄、乾燥することにより、これらの光機能性分子が薄膜上に導入できる。導入:254 nm光照射5分+5 wt%含アミノ機能性分子トルエン溶液処理5分参考 特許公報の他[1] Y. Kawanishi, Y. Suzuki, M. Sakuragi, J. Photopolym. Sci. Tech., 18, 2005, 69. [2] M. Sakuragi, Y. Kawanishi, Y. Suzuki, Bull. Chem. Soc. Jpn., 81, 2008, 641. 177ナノテクノロジー・材料・製造

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