技術宝箱
170/333
1. 現状有機ELは、基板上に真空で分子を蒸着(低分子しか使用できない)、積層して作成している。2. 本発明本発明の有機ELは、高分子を溶液に溶かして張り合わせて作る。この張り合わせ時に、層間にいろいろなものを挟みこむことができ、挟み込む物質の特性が測定できる。挟み込む物質に燐光材料を使用した例を示す。燐光材料は、蛍光材料よりも原理的に明るいものが多く、燐光材料であるイリジウム錯体、Ir (piq) 2 (acac))の溶液をインクジェットで基板の表面にライン状にパターニングして、もう一つの基板を貼り合せた素子を作製し、その効果を確認した、下図のように燐光材料を導入した三本のラインの上で発光色が変化した。挟み込む物質をいろいろ変えることにより、いろいろなセンサーを作ることができる。挟む間隔は100 nm以下のものであれば、発光に影響はなく、タンパク質なども挟むことができるので、微量物質センサーとして使える。インクジェット法を用いるので、好きな絵を書き込むことができ、センサーだけではなく、絵を発光させることもできる。281 紹介する技術とポイント2 技術説明高分子有機ELの層内に分子を挟みこんで発光色を変える貼り合せによる多層構造の作製とその応用技術の開発微量物質を張り合わせ有機ELで光らせるインクジェット法で燐光材料をライン状に添加し、挟み込んで作製した有機EL素子の発光像。有機EL:有機物を使用した発光素子。電極から供給される正負の電荷が、有機物中で再結合することで、有機物が発光する。有機物の種類を変えることで様々な色が発光でき、次世代のディスプレイと期待されている。168中小企業のための技術宝箱
元のページ