技術宝箱
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技術紹介19. 非鉄金属スクラップの自動ソーティングレーザ3次元解析法による方法 試料を搬送するベルトコンベアに重量計、レーザ3次元計測器、分別機構を備えて、これらの動作を演算装置により統括制御する。個別に供給された破砕片の重量がまず測定され、その結果が演算装置に送られる。続いて、情報に吊り下げられた3次元計測器によって、破砕片の立体形状が計測され、重量と立体形状に関する情報を変量とする独自の識別アルゴリズムにより破砕片の識別をおこなう。識別を終えた破砕片は、その結果に基づいてアクチェータにより選別される。図4の見かけの密度分布では、まだ分布が重なり合う領域が存在する。単に破砕片の重量と体積を測定して、見かけ密度値を比較するだけでは、正確な識別は困難と思われる。図5では、3次元計測で得られた破砕片の立体形状に関する2種の変量について見掛け密度の区間毎の平均値をプロットした。[見かけ密度–重心高/最大高]においては、アルミニウム展伸材の破砕片は概ね0.5~1.5 g/cm 3の見かけ密度だが、同様の見かけ密度値を示すマグネシウム材やアルミニウム鋳造材と比較すると重心高 / 最大高が小さくなる傾向が見られる。[見かけ密度–底面積]においては、マグネシウム材の破砕片は概ね0.7~1.8 g/cm 3の見かけ密度を示し、この見かけ密度域において、アルミニウム展伸材やアルミニウム鋳造材と比較すると、底面積が小さくなる傾向が見られる。 これらのことから、見かけ密度を狭い区間に限定して考えれば、同一区間に存在する、アルミニウム鋳造材、アルミニウム展伸材、マグネシウム材の破砕片の立体形状には統計的にみて何らかの違いがあるので、その特徴をうまく抽出することにより、これらを識別できる。本識別法では、多変量解析の一種である判別分析によりこれを抽出している。図3 識別分離システムの動作図4 破砕片の密度測定値分布図5 破砕片の3次元形状と密度測定値の関係例117環境・エネルギー

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