技術宝箱
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1. 今までの技術 酸化チタンは反射率が高く、紫外光、可視光から近赤外線までの光を効果的に反射する。紫外線では、活性酸素が発生する場合もある。また今までのシリカ微粒子の反射率は、酸化チタンほどではなかった。2. 本技術安価な水ガラス(無水珪酸と酸化ナトリウムの混合物)に塩化ナトリウムを添加し、簡便な一段の合成法で、シリカナノ粒子から成る殻を持つ中空粒子を製造することに成功した。この特異な構造を持つシリカ中空粒子は、紫外線から可視光、近赤外線までの光を効果的に反射する性能があり、種々の分野への応用に可能性を持つ。シリカ中空粒子の殻部分を形成するナノ粒子のサイズは紫外線や可視光等の太陽光の波長と同等であるため、このナノ粒子は光を強く散乱する(ミー散乱)。中空構造はこの散乱を促進して、結果としてほとんどの光を乱反射する。172 技術説明 珪酸ナトリウム混合物を原料とし太陽光線のほとんどを反射できるシリカ中空粒子を開発紫外線、可視光および近赤外線の様々な波長の光を効果的に反射中空構造により断熱性能も期待できる1 紹介する技術とポイントさまざまな光を効率よく反射するシリカ中空微粒子※太陽光線を効果的に反射できることによる応用の可能性 ・紫外線 太陽からの紫外線(UV-A)を、吸収せずに反射のみでカットできる 《化粧品等、UVケア商品への応用》 ・可視光線 可視光を強く散乱させることを利用 《LED等の照明関連分野への応用》 ・近赤外線 熱線である近赤外線を反射・除去、透視赤外線をカット ・《遮熱塗料、遮熱材料等の省エネルギー関連技術への応用》 ・《透視・透け防止技術への応用》102中小企業のための技術宝箱
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