技術宝箱
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技術紹介16. 綿やレーヨンのセルロースを簡単に微粉化して利用する1. 特長・希酸中で加熱撹拌するだけでセルロース粉末が高い回収率で得られる。・希酸中で数分加熱、その後水中で撹拌するだけでセルロース粉末が高い回収率で得られる。・綿ポリエステル混紡等のセルロース系繊維と合成繊維の混紡を容易に効率良く短時間で分離できる・本法により製造したセルロース粉末はバイオエタノール用原料として高い発酵特性を有する2. 開発の背景などこのセルロースの微粉化技術は、バイオエタノール製造用原料のセルロース粉末の製造に応用することにより、機械的に粉砕されたセルロース粉末よりも高い発酵特性を有することが判ってきた。また、この方法を応用すると、綿やレーヨン等のセルロース系と合成繊維からなる混紡を、希酸中で加熱撹拌するだけで、最短数分で容易に分離することができ、しかもほぼ定量的に回収できるので、繊維のリサイクルにも応用することができる。この混紡分離法を改良し、加熱と撹拌を別の装置で行うこともできる。この様にすれば、混紡を分離した後で、セルロース粉末と合成繊維の布を分ける際に、希酸溶液の温度を下げる必要が無くなり省エネルギープロセスとなる。また、連続プロセスの構築も可能となる。本法により得られるセルロース粉末は、従来法により製造されたもの同様、濾過助剤、食品物性改良剤、プラスチック充填剤、合成皮革充填剤、塗料添加剤、溶接用添加剤など多方面に渡り広く用いることができる。 参考資料 A. Ouchi, T. Toida, S. Kumaresan, W. Ando, J. Kato, Cellulose, 2010, 17, 215–222.99環境・エネルギー
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