技術宝箱
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技術紹介01. ゼオライト膜を使った水の除去1. 特長ゼオライトは200種類の構造があるが、実用にできるのは10-15種類しかない。これらを化学的特性に基づいて膜材料を選定するとともに、製膜プロセスが粒子間空隙の形成および膜性能に及ぼす影響を考慮することにより、高い化学的安定性を有した新規なゼオライト膜を開発し(下図)、膜反応チームとともに反応分離への応用を試みている。膜分離は、中小規模の分離プロセスとして好適な分離技術であり、「クリーンで省エネルギーな化学プロセス」の確立につながる。概要化学産業は、典型的なエネルギー多消費型産業であり環境負荷低減と省エネルギーのためにも化学プロセスの抜本的な刷新が求められている。新規構造の水素分離膜やゼオライト膜の作製に取り組み、ガス分離やメンブレンリアクタープロセスとしての展開をはかる。(1)フィリップサイト(PHI)型ゼオライト膜 表面の顕微鏡写真 断面の顕微鏡写真(膜厚は約10 μm) 分離試験の結果(pH3.5でも脱水可能)(2)マーリノアイト(MER)型ゼオライト膜 表面の顕微鏡写真 分離試験結果(pH3.4の水溶液中でも脱水可能)(3)エステル化反応における膜脱水の効果反応基質反応条件反応成績[%]アルコールカルボン酸温度[ oC]時間[h]膜無し膜有りメタノール酢酸40477498メタノールヘキサン酸40486793エタノールシクロヘキサンカルボン酸50285985エタノールヘキサン酸40485885エタノール酢酸502068922-プロパノール酢酸50476282ゼオライト膜を利用して水を除去することで、反応を効率的に進行させることに成功8中小企業のための技術宝箱

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