産総研 研究組織と概要
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グリーンIT:IT機器の省エネ化とIT活用による社会活動の省エネコンピュータやネットワークなどITによるエネルギー消費は、我が国全体の5 %に達し、年率40 %で増大するネットワークトラフィックに後押しされて、さらに上昇を続けています。光-電気の変換をしないオール光の光パスネットワーク、極低電圧で動作する電子デバイス、リフレッシュ動作の不要な不揮発メモリなどの開発を通じて、データセンターやネットワークの大幅な省エネ化を推進します。また、高速電力線通信により太陽電池等分散エネルギー源の連携を図るスマートグリッドなど、IT活用による社会の省エネ化に貢献します。 IT活用による生活安全新しい技術や機械によってイノベーションを起こそうとすると、それらが社会に悪影響を及ぼさないか、入念な検査が必要です。介護や福祉目的の生活支援ロボットを家庭に導入できる環境を整えるため、ロボット安全の基準作り、安全性認証技術の確立に取り組みます。ソフトウェアのテストやモデル検査など組込システムの高信頼化技術と人材育成、パスワードが漏洩しても早期に回復可能な情報セキュリティ技術などを開発します。革新的エレクトロニクス・デバイスによるイノベーショントランジスタの発明以来、ICやCCDセンサーなどの新しいエレクトロニクス・デバイスが、イノベーションの創出を促してきました。CMOSに代わる新たなロジックデバイス、DRAMを置き換える高速・低電力の不揮発メモリ、フレキシブルディスプレイに必要な有機トランジスタ、電気、磁気、光の相互作用によって新しい機能を発揮する強相関電子デバイスなど、次のイノベーションの起爆剤となるデバイスを研究します。 サービス工学によるサービス産業のイノベーション日本の産業の70 %は、いわゆるサービス産業が支えています。大規模な機械化、ロボット化によって高効率のものづくりを達成した製造業と異なり、日本のサービス産業は、零細で非効率であることが指摘されています。サービス提供者とサービス受容者の行動観測に基づく科学的分析により、サービス生産性を向上させ、新たなサービスを効率よく設計する方法を研究します。地質や環境情報など産総研が保有するコンテンツや異領域のメディアをWebサービスによって統合し、新たなサービスによるイノベーションの創出を目指します。【重点戦略概要】理事研究統括金山 敏彦副研究統括 関口 智嗣ITのユビキタス化の進展によって、エネルギー消費の増大、セキュリティやシステムの信頼性が社会に大きな影響を与えるようになってきました。新しいデバイスの開発とITの有効活用によって省エネを進め、安全やサービスへの応用によって、健全な社会の発展に寄与します。グリーンITによる知的活動の拡大により、社会活力と安全の充実を目指して情報通信・エレクトロニクス分野TEL : 029-862-6028研究企画室長 安田 哲二23研究組織と概要

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