2012年研究カタログ
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研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財厚労省H21年度障害者自立支援機器等開発プロジェクトで開発された超薄型点字ディスプレイアクチュエータの構造(左)と電圧印加時の変形の様子(右)● ナノカーボンを高分子中に分散させた高分子アクチュエータの開発と性能評価● 特開 WO 2009/157491 A1(2009/12/30)「導電補助剤を添加したカーボンナノチューブ電極を用いたアクチュエータ素子」謝辞: 本研究の一部は、厚生労働省H21年度障害者自立支援機器等開発プロジェクトおよび科研費基盤研究(C)(23560822)の成果です。 我々は、軽量かつ高強度、高導電性材料としてカーボンナノチューブ等のナノカーボン材料を高分子中に高濃度で分散させ、イオン液体を電解質とすることにより、空中で安定に駆動する高分子アクチュエータを開発することに成功しました。さらに、アクチュエータ性能を向上させるため、導電性のナノ粒子を添加物として電極膜に加えることにより、アクチュエータの変形を約3倍(伸縮率:~2%@2V)、また、発生力を約2倍(10MPa@2V)向上させることに成功しました。開発したアクチュエータ素子を超薄型の点字ディスプレイに応用しました。 近年、医療・福祉機器、ロボット、あるいは、軽量小型デジタル家電の分野において、これまで利用されてきた金属製の回転型モーターに比べ、軽量で柔らかく、低電圧で駆動するアクチュエータの開発が期待されています。我々は、ナノカーボン材料とイオン液体を高分子中に分散させた電極膜の電圧印加による伸縮現象を応用した高分子アクチュエータの開発を進めています。これにより、人間の筋肉のように、しなやかな動きが可能で、軽量かつ薄型で、さらに、加工性にすぐれたアクチュエータを創成していくことを目指します。 ●低電圧、大気中で安定かつ柔軟な動きが可能なアクチュエータを開発 ●導電性ナノ粒子の添加により、伸縮率は3倍、発生力は5倍に向上 ●医療・福祉機器、ロボット、玩具、デジタル家電等に応用の可能性■ 研究担当:杉野卓司 ■ 健康工学研究部門 人工細胞研究グル-プ■ 連携担当:達吉郎 /小高正人 導電性添加物によるカーボンナノチューブアクチュエータの性能改善● 研究拠点関西センター96ライフサイエンス分野第6会場L-17L-17

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