2012年研究カタログ
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研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財プロブコールによるマラリア感染後生存率への効果プロブコールによる血中αトコフェロールの減少効果● αトコフェロール血中濃度を抑制し、マラリア感染症を治療できる薬剤のスクリーニング方法の提供● 特願2012-025007(2012/02/08)「マラリアの予防または治療薬及びそのスクリーニング方法」謝辞: 本研究は帯広畜産大学原虫病研究センターとの共同研究の成果です。 マウスへのプロブコール経口投与により血中αトコフェロール濃度を約1/10に低下できることを確認しました。また、プロブコール食から通常食に変更すると、血中αトコフェロール濃度が回復しました。 このプロブコール含有食もしくは通常食を2週間与えたマウス(C57BL/6)にネズミマラリア原虫の感染した赤血球を腹腔内に投与することでマラリアを感染させました。 プロブコール含有食を与えていたマウスでは通常食を与えていたマウスに比較して原虫感染率および感染後の生存率が有意に改善しました。 マラリアはマラリア原虫による感染症であり、死亡者数も多いですが、決定的な治療法は確立されていません。以前よりビタミンE(αトコフェロール)欠乏が原虫感染に抵抗性を誘導することが示唆されており、ビタミンEを調節する蛋白質(αトコフェロールトランスファープロテイン(aTTP))の欠損マウスではαトコフェロール濃度が減少し、マラリア原虫感染に対する耐性を獲得することが報告されています。 本研究では抗高脂血症薬プロブコールによるαトコフェロール減少効果とマラリアに対する有効性を検証しました。 ●マラリア感染症に対する新しい治療戦略となる ●血中ビタミンE(αトコフェロール)の抑制がマラリアに著効 ●クロロキン耐性株のマラリア原虫にも有効の可能性がある■ 研究担当:七里元督 ■ 健康工学研究部門 ストレスシグナル研究グル-プ■ 連携担当:達吉郎 /小高正人 血中ビタミンE濃度抑制によるマラリア原虫感染に対する効果● 研究拠点関西センター94ライフサイエンス分野第6会場L-15L-15

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