2012年研究カタログ
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研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財CdSe系量子ドット分散ガラスビーズの透過電子顕微鏡像(内部に見える黒い粒子が量子ドット)●量子ドット系蛍光体の光学特性評価に関する技術●ナノ粒子材料の細胞毒性評価に関する技術● 国際公開WO 2011/081037 A1(2011/07/07公開)「ゾル-ゲル法によって作製した半導体ナノ粒子分散蛍光性微粒子」謝辞: 本研究の一部は、科学技術振興機構の「戦略的創造研究推進事業(CREST)」および「大学発ベンチャー創出推進」により行われたものです。 溶液中で合成した蛍光性のQDは、そのままでは不安定で凝集・沈殿し易く、またQDから有毒成分(Cd等)が溶出する可能性があります。QDを透明物質で被覆すると、安定性が高まり、Cd等の溶出が抑えられ低毒性化できます。従来、CdSe系QDをポリマーコートしたものが開発されていました。本研究では、ゾル-ゲル法を用いてCdSe系QDをガラスコートしました。得られた高輝度発光QD分散ガラスビーズは、市販ポリマーコートQDに比べて耐久性・耐光性が高く、溶液中でのCd溶出量が格段に少なく、培養細胞に対する毒性がほとんどないことがわかりました。 量子ドット(Quantum Dot, QD)は粒径2-10nm程度の半導体結晶であり、細胞や生体物質に結合して用いる蛍光試薬や、表示・検出器用の電子材料等、幅広い応用可能性があるので注目されています。そのためQD系材料の詳細な毒性調査が必要です。本研究では市販のアルキルアミン被覆QDを微小ガラスビーズ中に分散固定することにより、耐久性・耐光性の向上と、QD成分溶出抑制による低毒性化を図りました。培養細胞への影響を、細胞死および酸化ストレスをエンドポイントとして、それぞれMTT法・LDH法およびDCFH法により検討しました。 ●量子ドット(QD)は組成と粒径で発光波長を制御できる高輝度蛍光体 ●QDは蛍光試薬・電子材料等への応用可能性があり毒性調査が必要 ●ガラスコートすることで、ポリマーコートより格段に細胞毒性低減■ 研究担当:安藤昌儀/萩原義久/村瀬至生/茂里康 ■ 健康工学研究部門 先端融合テーマ研究グループ/ストレスシグナル研究グループ/ 生体ナノ計測研究グループ■ 連携担当:達吉郎 /小高正人 量子ドット系蛍光体による細胞影響評価● 研究拠点関西センター四国センター90ライフサイエンス分野第6会場L-11L-11

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