2012年研究カタログ
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研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財骨導超音波補聴器●骨伝導スピーカやマイクロホンの評価技術●骨伝導音の頭部や体内伝搬過程の推定技術● 感覚・知覚機能の心理特性や神経生理メカニズムの評価技術●特許第4078429号「音声情報伝達装置」●特許第4019143号「振動子保持構造」 など謝辞: 本研究の一部は最先端・次世代研究開発支援プログラム、NEDO 産業技術研究助成、および日本学術振興会科学研究費補助金を受けて実施されたものです。 20 kHz 以上の超音波であっても、骨伝導で呈示された場合(骨導超音波)は明瞭な音として聞くことができます。我々は、骨導超音波が重度難聴者にも聴こえる場合があることを客観的に証明したうえで、その知覚メカニズムの解明と新型補聴器(骨導超音波補聴器)への応用を図っています。現在、骨導超音波補聴器によって重度難聴者の約半数が何らかの音声を知覚可能、約 2 割が簡単な単語を聴取可能という画期的な成果をあげています。骨導超音波補聴器は重度難聴者用の補聴器として世界初の試みで、人工内耳のような埋め込み手術を必要とせず、より簡易な装用が可能という特長を持っています。 難聴が重篤になると既存の補聴器の使用は困難になります。このような重度感音性難聴者に残された唯一の聴力回復手段は人工内耳ですが、必ずしも満足できる性能を発揮しているとは言えません。また、皮下への埋め込み手術が必要であり、その使用を躊躇する重度難聴者も少なからず存在することから、より簡易な重度難聴者のための補聴手段が求められています。我々は、重度難聴者にも知覚される骨導超音波の知覚メカニズムの解明と、その成果を生かした重度難聴者用の新型補聴器の開発などに取り組んでいます。 ●存在すら疑われた骨導超音波知覚の客観的証明とメカニズム解明 ●重度難聴者でも利用可能な新型補聴器を開発 ●耳鳴緩和装置や健聴者用のインターフェースの開発へも展開骨導超音波知覚を利用した重度難聴者のための新型補聴器の開発■ 研究担当:中川誠司 ■ 健康工学研究部門 くらし情報工学研究グループ■ 連携担当:達吉郎 /小高正人 ● 研究拠点関西センター87ライフサイエンス分野第6会場L-08L-08

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