2012年研究カタログ
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■ 研究担当:鳥村政基/佐藤浩昭 ■ 環境管理技術研究部門 計測技術研究グループ■ 連携担当:黒澤茂 環境微生物の迅速診断技術の開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●従来難しかった微生物解析の課題を解決する2つの新たなコア技術を提案 ●微生物の簡易分離にマイクロチューブ内での電気泳動技術を適用 ●微生物の簡易同定にレーザーイオン化質量分析技術を適用 あらゆる環境に微生物は存在し何らかの機能を果たしていると考えられますが、それらを網羅的に解析しその動態を把握するのは非常に難しい技術です。 当該研究では、環境中に生息する複数種類の微生物を簡便に分離し、未知の微生物をも追跡できる簡便な同定技術を開発することを目的としてきました。さらに、開発しているこれらの分離と同定の技術を一体化することで、これまでなし得なかった複合系微生物の迅速簡便な分離同定技術を確立することに目標を置いています。 多くの微生物はその表層が負に帯電していることから電場の中で正極へ泳動します。これをマイクロチューブ内で利用すると微生物を短時間(わずか数秒)で分離することが可能となります。また、微生物の細胞内に大量に存在するリボソームタンパク質を質量分析の解析ターゲットにすることで、非常に似た微生物も見分けることができます。この手法は大変簡便で、微生物のピックアップから判定まで1時間以内に完了することもできます。 これらの技術を組み合わせたCE-MALDI*法は、分離と同時に同定まで連続的に行なうことができる有望な方法であり、この技術をさらに発展させることが現在の課題です。● 特許第4677524号(H23/02/10)「微細管電気泳動による微生物分離用分離促進剤及び分析装置」● 特許第4818981号(H23/09/09)「細胞の迅速識別方法及び識別装置」● 特許第4512745号(H22/05/21)「細胞の分離、同定装置及び方法」* Capillary Electrophoresis - Matrix Assisted Laser Desorption / Ionization微細管内で微生物細胞を分離する概念図とその実施例 レーザーイオン化による微生物同定の手法とその観察スペクトル例● 研究拠点つくば西63環境・エネルギー分野西会場E-48E-48

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