2012年研究カタログ
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■ 研究担当:加茂徹 ■ 環境管理技術研究部門 吸着分解研究ブループ■ 連携担当:黒澤茂 使用済み工業製品からの資源回収研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●使用済み工業製品中のプラスチックをガス化・可溶化し、有用資源を回収 ●プラスチック等を水素に転換し、分散型エネルギー源として利用 ●最適な循環利用を目指したプラスチックのエコ・デザイン 使用済み電子機器や自動車等の工業製品には金属やレアアースおよび繊維等の有用資源が多く含まれていますが、現状では一部の製品から金や鉄等が回収されているに過ぎません。本研究では、使用済み工業製品中のプラスチックを比較的穏和な条件下でガス化あるいは可溶化して効率的に有用な資源を分離回収すると共に、混合炭酸塩共存下でプラスチックを水蒸気ガス化してクリーンな水素に転換し、分散型発電用のエネルギー源として利用できる技術を開発します。また工業製品の製造・使用・リサイクルを通じて最適なプラスチックの使用法をエコ・デザインします。・ 分子内にエステル結合を有する熱硬化性樹脂をリグニン等のバイオマス由来の溶媒中で可溶化し、金属・レアアース・繊維等の有用資源を回収すると共に、可溶化した樹脂を熱分解して溶媒を再生し循環利用します。・ 使用済み工業製品に微量の混合炭酸塩を添加して水蒸気ガス化し、多様なプラスチックをクリーンな水素に転換して分散型発電用エネルギー源として利用すると共に、臭素や塩素は安全で安定な無機塩として回収します。・ 工業製品中で容易に回収できるプラスチックはマテリアルとして、それ以外はガス化してエネルギー源として利用します。● 熱硬化性樹脂の可溶化技術: 特許公開2009-221273「熱硬化性樹脂の可溶化処理法およびその処理に用いる溶媒」、特許公開2010-174150「バイオマス由来のタールからなる熱硬化性樹脂の可溶化溶媒」● 混合炭酸塩を用いたプラスチックの水蒸気ガス化技術: 特許出願2010-101424「アルカリ塩共存下に水蒸気ガス化反応を用いる使用済み電気電子機器から資源を回収する方法」図1 バイオマス由来溶媒による電子基板の可溶化図2 水蒸気ガス化による水素製造と資源回収● 研究拠点つくば西56環境・エネルギー分野西会場E-41E-41

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