2012年研究カタログ
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■ 研究担当:大川原竜人/川﨑慎一朗/鈴木明 ■ コンパクト化学システム研究センター コンパクトシステムエンジニアリングチーム■ 連携担当:南條弘 木質バイオマスからの連続リグニン分離技術の開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●フェノール樹脂の代替として、木質バイオマス(杉粉)中のリグニンで樹脂を製造 ●木質バイオマスを連続的に高温高圧水処理するプロセスの構築(固形物濃度10~15wt%) ●有機溶媒を用いずに樹脂原料リグニン(低分子リグニン)を連続分離するプロセスの構築 従来の木質バイオマスからの成分分離(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)には多量の薬剤が使用されており、環境負荷の増大と成分の変質というデメリットがありました。特にリグニンは燃料としてのみ利用されているのが現状です。本研究では高温高圧水を利用することにより、環境に負荷をかけずリグニンを分離、新規樹脂材料の原料として利用することを目的としています。また経済性を考慮し、連続処理の効率、樹脂原料リグニン(低分子リグニン)の収率を増加させるプロセスを構築すると共に、セルロース等のリグニン以外の成分の活用を検討しています。 基礎研究として回分式装置を用いた実験を行い、木質成分の分離に適した反応条件を検討しています。また実用化研究として高温高圧水処理によるリグニン連続分離装置を製作し、樹脂原料リグニン(低分子リグニン)の連続的な分離実験を行っています。連続処理装置の開発として、杉粉-水スラリーの高濃度安定化、スラリー送液方法、反応器の内部撹拌構造などを検討しています。実験により得られた樹脂原料リグニン(低分子リグニン)は共同研究先が積層板など樹脂化して、性能評価を行っており、積層板のJIS基準は満足することがわかっています。● 特願2012-028936「リグノセルロース系バイオマスからの樹脂原料の製造方法及びその装置」謝辞: 本研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発」により行われたものです。図1 連続リグニン分離装置�����������������������������300��10MPa�30min図2 木質バイオマス原料および処理産物● 研究拠点東北センター50環境・エネルギー分野第5会場E-35E-35

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