2012年研究カタログ
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■ 研究担当:牧野貴至/増田善雄/金久保光央 ■ コンパクト化学システム研究センター コンパクトシステムエンジニアリングチーム■ 連携担当:南條弘 イオン液体を利用したガス吸収および分離技術の開発研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●不揮発性、難燃性、安定性に優れた環境負荷の小さい溶剤を利用 ●極低濃度から高濃度までの酸性ガスを対象とした新しい分離技術 ●イオン液体の特性を活かした高効率な新規ガス吸収システム 本研究では、イオン液体を吸収液とする酸性ガス分離回収技術およびガス吸収システムの開発を目指しています。イオン液体は、不揮発性や難燃性などの特徴と酸性ガスを選択的かつ大量に吸収する特性を持ちます。例えば、代表的な酸性ガスであるCO2を分離、回収、貯蔵するプロセスでは、CO2の分離と回収に要求されるエネルギーが特に大きく、一層の低エネルギー化が望まれています。イオン液体を吸収液とすることで、環境負荷の小さい、高効率なCO2分離精製プロセスの構築が期待されます。 イオン液体を物理吸収液として用いたCO2分離回収プロセスでは、従来の分子性液体の場合と比べて、CO2分離効率が~20%も優れた結果が得られています。さらに、イオン液体の物理吸収能力に化学吸収機能を加えることで、CO2除去量を顕著に増加できます。イオン液体吸収液の種類や組成を制御することで、極低濃度から高濃度までの多様な酸性ガス系に対して、プロセスを最適化できると期待されます。また、イオン液体を用いることで、ガス吸収圧縮プロセスの動力エネルギーを削減可能なことが示唆されています。● 物理・化学吸収法や膜分離法によるガス分離性能試験● 幅広い条件下でのガス吸収量や吸収形態の解析・評価● 高圧条件におけるその場計測技術の開発● 特許出願情報2010-198387 (2010/9/3)「イオン液体を用いた環境浄化方法およびその装置」謝辞: 本研究の一部は、NEDO平成19年度産業技術研究助成事業および平成23年度省エネルギー革新技術開発事業により行われました。代表的なイオン液体およびその分子構造イオン液体吸収液を用いたCO2除去試験の結果● 研究拠点東北センター48環境・エネルギー分野第5会場E-33E-33

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