2012年研究カタログ
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■ 研究担当:石井亮/長縄竜一 ■ コンパクト化学システム研究センター ナノポーラス材料チーム/ 環境管理技術研究部門 計測技術研究グループ■ 連携担当:南條弘 芳香族系VOCガス検知用センサ研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●トルエン、キシレンなどの芳香族系VOCガスを検知するセンサ ●新規多孔性材料により芳香族系VOCガスに対する高選択性を実現 ●水晶振動子式ガスセンサの採用により簡便に連続的な測定が可能 VOC(Volatile Organic Compounds)は、光化学スモッグ等の大気汚染の原因となる物質です。近年、VOCガスの排出低減の取り組みがVOC排出事業者に求められています。その排出低減のためには、事業所内のVOCガス濃度の継続的なモニタリングが必要不可欠です。そのようなモニタリングに供するための、トルエン等芳香族有機化合物ガスを簡便に検知できるセンサはありませんでした。我々は、新規多孔性材料を用いることにより、芳香族系VOCガスを簡易的に検知可能なセンサを開発しました。 我々は、芳香族有機化合物を選択的に吸着する多孔性材料を開発しました。本材料は、当該有機化合物に親和的なナノサイズの空隙を有しており、その空隙にトルエンやキシレン分子が選択的に吸着されます。本センサは、この多孔性材料を水晶振動子式ガスセンサシステムの検知膜として使用しています。その検知膜が、空気中に存在するトルエン分子等を選択的に吸着し、当該センサシステムがその吸着量からガス濃度を推定します。本センサは、芳香族有機化合物ガスに対する選択性だけでなく、応答性や繰り返し安定性についても優れています。● 多孔性材料合成技術、水晶振動子ガスセンサ技術● 特許出願情報 2005-025493 (2005/02/01)「芳香族化合物-層状無機化合物多孔体及びその製造方法」● 特許出願情報 2010-198055 (2010/09/03)「多孔性有機無機ハイブリッド膜を用いたガスセンサ及びその製造方法」謝辞: 本研究の一部は、科研費(22310054)の助成を受けたものです。芳香族系VOCガスセンサの構成芳香族系VOCガスセンサの応答挙動● 研究拠点東北センター42環境・エネルギー分野第5会場E-27E-27

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