2012年研究カタログ
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■ 研究担当:森下祐一/清水徹/濱崎聡志/後藤孝介/高谷雄太郎/清水日奈子/斎藤元治 ■ 地質情報研究部門 マグマ熱水鉱床研究グループ/マグマ活動研究グループ■ 連携担当:内田利弘 レアメタル資源の研究̶SIMS分析等の活用̶研究のポイント研究のねらい研究内容連携可能な技術・知財 ●鉱石中の‘見えない白金、金’の存在形態解明で高効率回収に貢献 ●鉱石の同位体比分析等による鉱物資源成因解明で探査法構築に貢献 ●火山岩鉱物中微小メルト包有物の分析に基づき火山噴火機構を解明 二次イオン質量分析装置(SIMS)でレアメタル鉱石の高感度微小領域分析を行い、微量貴金属の存在形態を解明することにより、低品位鉱の処理など環境への負荷の少ない効率的な生産に貢献します。このSIMSや気体質量分析装置を用いた精密同位体比分析等に基づく鉱床成因解明により、鉱物資源探査法を構築して鉱物資源確保に貢献します。 これら実験室での分析は幅広い分野における課題解決の可能性を秘めているので、火山岩の鉱物に残された微小な手がかりを微小領域分析して火山噴火機構を解明する研究などの、様々な課題への適用を広く検討して行きます。 白金は重要な産業用レアメタルです。白金鉱床や金鉱床に産する鉱石の硫化鉱物をSIMS分析し(図1)、数ミクロンの微小領域でナノメーターオーダーの深さ方向分解能で白金、金の分布・濃集形態を明らかにして鉱石からの貴金属の高効率回収に貢献します。また、可視光では観察できない不透明鉱物中の流体包有物を赤外線顕微鏡で可視化して形成温度を求め(図2)、鉱床成因解明に貢献します。 火山岩中の‘マグマの化石’である微小なメルト包有物をSIMSで微小領域分析して火山噴火機構を解明し、さらに隕石の分析に基づき初期太陽系環境を解明します。●レアメタル鉱石の貴金属濃集評価● 鉱物資源成因解明に基づく鉱物資源探査法評価・鉱物資源ポテンシャル評価●微小領域分析・同位体比分析に基づく材料の評価●微小領域分析・同位体比分析を活用した惑星科学謝辞: 本研究の一部は、科研費(23540565, 23540567, 20540415)、日本鉱業振興会試験研究助成金、Sumitomo Metal Mining Pogo LLC研究費の助成を受けたものです。図1 白金鉱石(右上)や金鉱石中の硫化鉱物を微小領域分析するSIMS(右下)とそのイオン光学系模式図(左)。図2 赤外線顕微鏡を用いて可視化した閃亜鉛鉱中の流体包有物(右)と同一場所の可視光像(左)。L:液相、V:気相。● 研究拠点つくば中央434地質分野第7会場G-16G-16

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